7月7日(火),英国のレディング大学と「食料安全保障と貧困削減(Food Security and Poverty Reduction)」に関する共同講義を開講し,本学の学生25名が受講したほか,インドネシア及びタイの国際交流協定校5大学の学生32名がインターネットを通じて受講しました。
この共同講義は,文部科学省スーパーグローバル大学創成支援事業「Hokkaidoユニバーサルキャンパス・イニシアチブ」(平成26年度採択)により実施している「トップランナーとの協働教育機会拡大支援事業」の一環として行われた活動で,本学5部局(地球環境科学研究院,工学研究院,水産科学研究院,情報科学研究科,農学研究院)の教員による学内横断型グループと世界の第一線で活躍する優れた研究者が,協働で提供するものです。
当日は,まずレディング大学農業政策開発大学院のHenny Osbahr准教授が,食料安全保障と貧困削減の課題について,アフリカや南アジアの家族経営農場を例に挙げ,学際的な視点から講義を行いました。続いて,本学農学研究院の近藤 巧教授が,ネパールにおける農業生産成長と農家食料安全保障について,経済学的な観点から講義しました。その後,学生はグループに分かれ,「食料システムにおける課題と機会」について議論し,その結果を発表しました。学生は自身の専門と異なる分野のテーマにも関わらず,活発に意見を交換しました。
なお,Osbahr准教授は,来年度開講予定の大学院共通授業科目「PARE基礎論IV−人口・活動・資源・環境の連環」で講義をしていただく予定で,同科目の事前学習用eラーニング教材の収録を行ったほか,本学とレディング大学の大学間交流協定締結に向けて,本学教員及び職員と協議を行いました。今後,両大学の関係が一層深まっていくことが期待されます。