部局ニュース

国際広報メディア・観光学院で英国シェフィールド大学との
教育・研究交流「TLLPスタディ・ウィーク」を開催

参加者記念撮影

参加者記念撮影

ワークショップの様子

ワークショップの様子

 国際広報メディア・観光学院では,6月16日(火)から19日(金)まで,イギリスのシェフィールド大学において,「タンデム・ランゲージ・ラーニング・プロジェクト(Tandem Language Learning Project;TLLP)・スタディ・ウィーク」を開催しました。
 TLLPとは,国際広報メディア・観光学院,メディア・コミュニケーション研究院,シェフィールド大学(及びリーズ大学)のホワイト・ローズ東アジアセンター(WREAC),フィンランド・ヘルシンキ大学の間で行われている研究教育の交流プログラムです。このプロジェクトの目的は,@学生・教員を含めた双方の研究交流及び研究ネットワークの構築,A研究遂行(データ収集,インタビュー,研究発表,研究討論など)のために必要となるアカデミックな言語スキルの獲得にあります。具体的な教育プログラムの内容は,両大学の大学院生同士がペアを組み,互いに相手の研究のサポートをするタンデム・ラーニング,またその進展をWEB上で支援する教員のアドバイス・システムが中心です。さらに,相互に相手の大学を訪問して研究発表や教育交流を行う「TLLPスタディ・ウィーク」を年に1〜2回開催しています。
 今年度のスタディ・ウィークは,シェフィールド大学で開催し,本学院から10名の大学院生と4名の教員が参加しました。4日間に及ぶセッションでは,学生による研究発表会,各大学の教員の講演会,研究倫理やアカデミック・スキルについての講演やワークショップ等,様々な研究・教育交流が行われました。TLLPの趣旨に基づき,本学院の学生は英語で,シェフィールド大学及びヘルシンキ大学の学生は日本語で研究発表を行いました。外国語での研究発表の経験がまだ多くない学生にとって,今回のスタディ・ウィークへの参加は大きな刺激となり,今後自分の研究を国際的な場で発信していくための第一歩となりました。また,4日間のセッションにおいて,各国の学生は,自分の発表だけではなく他の学生の発表をサポートしたり,互いにコメントし合ったりと,自律的な協働関係を築くことができました。このような研究ネットワークは,今後アカデミック・キャリアを築いていくうえで大きな助けとなるはずです。
 来年度のスタディ・ウィークは,本学院で行う予定です。互いの大学を訪問し合うことによって,参加大学の研究・教育交流は年を追う毎により緊密なものとなっています。今後も,本学院は,このような国際交流プロジェクトを通して,国際的に広く開かれた研究・教育の場を創造していきたいと考えています。

(国際広報メディア・観光学院,メディア・コミュニケーション研究院)

前のページへ 目次へ 次のページへ