7月3日(金)午後2時45分から附属図書館本館大会議室において,法学研究科附属高等法政教育研究センターと附属図書館共同ワークショップ「世界のルールの作り方・使い方」第1回「食の安全と国際経済−成長ホルモン・遺伝子組み換え食品の輸出入をめぐる攻防」を開催しました。
本ワークショップは,グローバル・イシューについて国際法ガバナンスの視点からの研究レクチャーと,関連する資料・情報の検索セミナーを融合することで,参加者の問題解決に向けて一歩進んだ寄与を行うことを目的としています。
当日は,法学研究科附属高等法政教育研究センター長の尾ア一郎教授の挨拶に始まり,第1部のレクチャー基礎編では,法学研究科の児矢野マリ教授が,国際法ガバナンスの基礎について身近なトピックスを交えながら講義をしました。続く応用編では,公共政策学連携研究部の伊藤一頼准教授が,EUとアメリカにおけるホルモン牛肉と遺伝子組み換え食品の2つの通商紛争事例について科学的な背景とともに解説をしました。
第2部では,附属図書館調査支援担当のスタッフが,第1部の応用編に関わるドキュメント検索のWebツールサイトからの紹介やデータベースの検索実習を交えての説明を行いました。なお,紹介したドキュメントの一部は,国連やEU関連資料であり,これは附属図書館が国連寄託図書館やEU情報センターに指定されていることに帰するものです。
閉会後も活発な質疑応答が行われ,講師に質問する参加者の姿が見受けられました。参加者数は73名であり,法学研究科や農学研究院をはじめ多岐にわたる部局の教職員や学生,市民の参加がありました。
法学研究科附属高等法政教育研究センター及び附属図書館では,本ワークショップが研究分野を問わず,学問領域をつなぐ視座を提供するものと捉えており,今後もテーマを変えての開催を予定しています。
※本ワークショップの資料は,北海道大学学術成果コレクション(HUSCAP)にて公開しています。
http://hdl.handle.net/2115/59545