法学研究科では,8月20日(木)から23日(日)までの4日間,人文・社会科学総合教育研究棟において,サマーセミナー「最新の知的財産訴訟における実務的課題−著作権・不正競争・商標・意匠等−」を開催しました。
本セミナーは,日本弁理士会から弁理士の継続研修のための外部研修機関としての認定を受けて,平成21年度から毎年度開催しているものです。その実績が認められ,平成26年度には,文部科学省による「法科大学院公的支援見直し加算プログラム」の審査において,本セミナーは「知的財産法領域における社会的ニーズに即応した『実効的な継続教育プログラム』の実施」であることを理由に「特に優れた取組」であるとされました。
第7回目となる本年度は,本研究科の田村善之教授,外部招聘講師の岡本岳氏(札幌高等裁判所部総括判事),青木博通氏(ユアサハラ法律特許事務所弁理士)及び福井健策氏(骨董通り法律事務所弁護士)によって,著作権・不正競争・商標・意匠等に関する実務的課題につき,数々の重要裁判例を踏まえて分かりやすく講義されました。受講者は,知的財産事件に携わる実務家(弁理士,弁護士,企業の知的財産部員等)ばかりでなく,大学教員,大学院生,高校生など幅広い分野にわたり190名を超えました。今年度からは,修士課程の授業としても開講されています。受講者は熱心に受講されるとともに,講義の最後の質疑応答では現実に即した様々な質問に対し,各講師は丁寧に答えられていました。本年度のサマーセミナーも多くの温かい反響をいただいた中で盛会裡に終了しました。