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女性研究者学際交流シンポジウム「大学におけるメンタリング再発見
〜タテヨコナナメのつながりが生み出すもの〜」を開催

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

 9月24日(木)にフロンティア応用科学研究棟レクチャーホールにおいて,女性研究者支援室主催のシンポジウム「大学におけるメンタリング再発見〜タテヨコナナメのつながりが生み出すもの〜」を開催しました。
 本シンポジウムは,文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として行われ,女性研究者の研究力とマネジメント力の向上を目的としています。今年度は,研究者がロールモデルと出会いキャリア構築をサポートするためのメンタリング制度をテーマに取り上げました。
 基調講演では,株式会社東芝でキャリアを重ね,現在は国立研究開発法人情報通信研究機構の監事を務める土井美和子氏を招き,「キャリア構築とメンタリング」と題して,部下のキャリアを伸ばす上司の在り方,立場に関わらず互いに高め合う関係性について講演いただきました。また,メンタリングを研究する愛知淑徳大学文学部教授の渡辺かよ子氏からは,「メンタリングと生涯発達―歴史・理論・現状」という題で,メンター・メンティー・社会にとってのメンタリングの意義及び有効性について講演いただきました。
 パネルディスカッションでは,先端生命科学研究院の出村 誠教授,創成研究機構の上原亮太特任助教,スラブ・ユーラシア研究センターの高橋沙奈美助教を交えて,大学の研究者にとっては,あらかじめ相談相手として用意された年長のメンターだけではなく,たとえ他の研究分野であっても,研究者として一歩先を行く先輩や,ライフイベントにおける経験者との交流機会が望まれると議論されました。
 シンポジウムには学内外から30名程度の参加者が集まり,質疑応答等活発な議論が行われました。参加者からは,「自己のキャリア形成について,改めて考えるきっかけとなった」「新しい学びへとつながった」との意見が寄せられ,日本の大学では未だ定着していないメンタリング制度への期待の高まりが感じられました。
 今後も女性研究者支援室では,研究者の能力向上やキャリア構築に役立つ機会を提供してまいりますので,ご指導とご協力をよろしくお願い申し上げます。

(人材育成本部)

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