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工学研究院で寄附分野「エコセーフエナジー分野」最終シンポジウムを
開催

 9月8日(火),学術交流会館講堂において,工学研究院主催による寄附分野エコセーフエナジー分野の最終シンポジウム『「エコセーフエナジー」から「循環・エネルギー技術システム」へ』を開催しました。エコセーフエナジー分野は,平成24年10月に工学研究院環境創生工学部門に3年間の寄附分野として設置され,次世代に向けた安全・安心な再生可能エネルギーの普及促進のために,バイオマス(廃棄物系,未利用,資源作物)利活用を中心とした,技術,環境,経済,社会を考慮した実行可能な技術・システム及び事業展開の提案を行うことを目的に活動してきました。本シンポジウムでは,9月末に寄附分野の閉講を迎えるに当たって,エコセーフエナジー分野の教員及び関係者により成果報告と次期寄附分野「循環・エネルギー技術システム分野」へどのように繋げていくのかのパネルディスカッションを行いました。
 開催にあたり,山口佳三総長,名和豊春工学研究院長から挨拶があり,続いて第T部として「寄附分野エコセーフエナジー分野成果報告会」を開催しました。最初にエコセーフエナジー分野の藤山淳史特任助教が「寄附分野エコセーフエナジー分野の活動報告−出版に向けて−」と題して寄附分野の概要と活動の報告を行いました。続いて,寄附会社でもある大成建設株式会社の五十嵐正氏が「下水汚泥と生ごみの混合消化システムの普及に向けて」と題して,日立造船株式会社の佐々木秀明氏が「バイオマスのガス・熱利用」と題して,岩田地崎建設株式会社の上村英史氏が「バイオマス産業都市による地域創生−バイオマス産業都市・稲わらの燃料化・家畜ふん尿のバイオガス化システムと水素サプライチェーン−」と題して,各研究グループが取り組んだ研究の成果について報告を行いました。
 第U部では「新寄附分野循環・エネルギー技術システム分野開設に向けて」と題して,パネルディスカッションを行いました。冒頭,話題提供として,寄附分野の世話役である循環計画システム研究室の石井一英准教授が「寄附分野の変遷と新寄附分野開設に向けて」と題して,これまでの4期12年間の寄附分野の変遷を振り返るとともに,次期寄附分野の方針について講演を行いました。その後,パネリストに藤山特任助教,五十嵐氏,伊藤俊裕氏(岩田地崎建設株式会社),上村氏,今西昌志氏(北海道環境生活部循環型社会推進課)を迎え,石井准教授のコーディネートのもと,パネルディスカッションを行い,エコセーフエナジー分野の活動を自己評価するとともに,バイオエネルギー普及への課題や次期寄附分野で目指すべきことなどについて,会場の参加者も交えて,活発に議論が行われ,終了予定時刻を延長し盛会のうちに終了しました。
 シンポジウム終了後は,京王プラザホテルにて意見交換会を開催し,名和工学研究院長をはじめ内外の多くの関係者が参加して,引き続き活発な意見交換が行われました。
 なお,10月27日(火)には,百年記念会館にてエコセーフエナジー分野の閉講式と新寄附分野循環・エネルギー技術システム分野の開設式が行われました。
山口総長の挨拶

山口総長の挨拶

名和工学研究院長の挨拶

名和工学研究院長の挨拶

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

(工学院・工学研究院・工学部)

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