人材育成本部国際人材育成プログラムI-HoPでは,10月23日(金)に工学院B11教室にて,英語による移転可能研究力強化セミナー(TSS)を開催しました。
移転可能研究力強化セミナー(TSS)は,博士人材に求められる専門性以外の能力,即ちリーダーシップ,コミュニケーション力,プレゼンテーション力などを若手研究者たちが習得することを目的としています。人材育成本部上級人材育成ステーションS-cubicでは,日本人博士人材並びに日本語の得意な外国人博士人材を対象に,座学並びにワークショップ形式で,数多くの移転可能研究力強化のためのプログラムを実施していますが,研究活動をほぼ英語だけで行う,いわゆる英語コースに所属する外国人DC・PDにとって,英語による移転可能研究力習得の機会は多くありません。そこで,I-HoPでは,英語による移転可能研究力獲得を目的とした講義,ワークショップの開発を行っています。今年度はこれまで既に博士課程卒業生OBによる講話,セルフブランディングのワークショップを実施済みですが,今年度3回目となる今回は,9月に本学工学院で博士号を取得し,日本企業への就職を果たしたジャスティン・シュレスタ氏,並びに国内で博士号を取得後,日本及び米国で研究機関や企業研究所でのキャリアを積んでいる金 英子氏と,外国人研究者に講話をお願いしました。本学卒業生のシュレスタ氏は,「I-HoPが実施している英語キャリアカウンセリングにより日本企業を知ることになり,自らの強みを客観的に分析することが出来たので,日本語力は不十分ながら日本企業への就職を果たすことが出来た」と語ってくれました。
今後とも,外国人若手研究者がキャリア形成をしていく上で,一人でも多く今回の講師のような成果に結びつくことが出来るよう,移転可能な研究力の強化を行っていく所存です。
◆http://www2.synfoster.hokudai.ac.jp