人材育成本部のS-cubicでは,2月18日(木)に八芳園(東京都港区)にて本年度第3回「赤い糸会&緑の会」を開催しました。
本会は,企業と若手研究者(DC,PD)との直接情報交換会であり,企業には若手研究者の高い専門性や総合力を理解いただき,若手研究者には企業の研究開発活動や企業における博士の活躍状況等を知ってもらうことで,相互理解を深め,視野の複線化,活躍フィールドの拡大を図ることを目的としています。
今回で「赤い糸会&緑の会」は通算28回目の開催となり,若手研究者の参加も回を重ねるにつれ増加し,8部局からから37名(DC:37名,内2名は博士課程教育リーディングプログラムより参加),また,昨年度末より採択された科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業で,東北大学から3名,名古屋大学から2名の若手研究者が参加し,さらに本学と個別連携しているお茶の水女子大学から1名の若手研究者も参加しました。企業の各種業界から16社(39名),オブザーバ企業2社,オブザーバ大学2校,総勢47名にご参加いただきました。
本会では,冒頭の人材育成本部長の望月恒子教授による開会挨拶,赤い糸会担当の樋口直樹特任教授による趣旨説明の後,参加企業の皆様から業界動向や博士の活躍状況等の紹介が行われ,その後,若手研究者の自己紹介ポスター発表,企業ブースを訪問しての個別情報交換等が活発に行われました。
さらに「赤い糸会&緑の会」を通じて企業に就職した若手研究者の先輩が,今回は2名企業説明会に参加し,後輩達に対して熱い思いを語ってくれました。
開催後の企業側のコメントからは,「密度の高いコミュニケーションが出来て良かった」「マッチングの場として有効。今後も続けて欲しい」との声をいただくことができました。また参加した若手研究者からは,「これまで考えていなかった企業が自分の研究に興味を持っていることがわかり,就職先の選択が増えました」「自身の研究を他の角度から見る良い機会になりました」といった嬉しい声も聞かれました。
今年度は計3回の「赤い糸会&緑の会」を実施し,本学を含め4大学,9部局,121名の研究者が参加しました。企業48社,オブザーバとして4社,4法人(大学等)総勢130名の企業等関係者の皆様にご協力いただき,今年度も盛況のうちに会を終えることができました。
終わりに,人材育成本部では若手研究者の実践力を高めることへ注力して参りますとともに,コンソーシアム結成により,東北大学や名古屋大学が運営しているより多くの洗練されたプログラムを博士たちに提供できるようになりましたので,今後ともご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
なお,興味のある方は人材育成本部のホームページをぜひご覧ください。
◆http://www2.synfoster.hokudai.ac.jp