北方生物圏フィールド科学センター生物生産研究農場では,9月3日(土)に学内教職員を対象とした「じゃがいも掘り」を開催しました。昨年は連日の雨により,残念ながら中止となりましたが,今年は時折晴れ間がのぞく,心地良い風が吹く中での開催となりました。例年申込者数が大変多いため,今回から抽選式とし,当選した119組の教職員が参加しました。
子供連れの参加者が多く,子供たちは畑の中をはしゃぎ回りながら会場までの道のりを楽しんでいました。開催場所である第一農場の西側では,受付後にスコップが渡され,指定された場所でじゃがいも掘りがスタートしました。8月末に降った雨の影響で,じゃがいもの状況は良くありませんでしたが,参加者は形の良い大きなじゃがいもを探し出し,帰りはびっしり袋に詰まったじゃがいもを重たそうに持っていました。また,会場隅には普段農場で使用しているトラクターを展示し,運転席に乗車して記念撮影をする姿も多く見られました。
参加者からは「札幌の中心でじゃがいも掘りができ,改めて北大キャンパスのすばらしさを感じました」「家族みんなでとても良い経験をさせていただきありがとうございました。大切に育ててくださったじゃがいもを大事にいただきます」など,生産者にとって嬉しい声が聞かれました。
生物生産研究農場では,体験的な農場実習のカリキュラムの中で,農産物の販売を視野に入れたじゃがいもの育成をプログラムに取り入れています。農場ではこうして育成したじゃがいもを実際に販売することによって,農場の教育・研究活動を知っていただき,学内の方々と交流を進めたいと考えています。