11月11日(金),本部局構成員を対象とした国際交流に係るFD「部局国際交流の成果と展望〜クリエイティヴなパースペクティヴ,その意義・戦略的アプローチ」を教育学部会議室で開催し,教職員43名が参加しました。
本部局ではこれまで学部生を対象とした短期留学を支援するESDキャンパスアジア(本年度よりキャンパスアジア・パシフィック)プログラムを実施してきましたが,本年度より,大学院生を対象としたHokkaidoサマー・インスティテュート(HSI)も同時に実施し,一層の教育環境の国際化を進めています。
今回のFDでは,これらの取り組みにおいて部局内で中心的役割を果たしてきた国際交流委員会の発案により,これまでの国際交流事業を振り返るとともに,今後,部局内構成員が一丸となって取り組むための実施体制の構築に向けて議論することとしました。
水野眞佐夫国際交流委員長による進行のもと,小内 透教育学研究院長の挨拶にはじまり,池田恵子国際交流委員会委員によるFD趣旨説明及びHSI実施報告,伊藤 崇同委員によるESD実施報告が行われました。この報告を通じて,部局の研究・教育の高度化を推進する上で,国際的な共通課題に向けて,専門的な知識の有機的な連携,学際的交流を促進するエディター機能の充実,多様な専門性の総体からなる本部局の特徴を活かしたワークステーション機能の活用が強調されました。加えて,本年度の取り組みを振り返って,成果と課題の分析が行われました。
こうした一連の報告を受けて,部局構成員の間で様々な観点から意見が交わされました。特にESDを実施する際の学部カリキュラム編成に関わる問題,海外の大学に学生を派遣する上で安定した財源を確保する必要性などが指摘されました。
全学的な国際教育体制の構築が喫緊の課題であることは言うまでもありません。その際に,部局内の人材・研究上の蓄積を最大限活用しつつ,将来の共同研究や協同教育プログラム開発に向けた試みを確実にしていくことがこのFDを通して確認されました。