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物質科学リーディングプログラム第4回国際シンポジウムを開催

国際シンポジウムの集合写真

国際シンポジウムの集合写真

 物質科学フロンティアを開拓するAmbitiousリーダー育成プログラム(ALP)では,11月8日(火)・9日(水)に,“The 4th International Symposium on AMBITIOUS LEADER’S PROGRAM Fostering Future Leaders to Open New Frontiers in Materials Science(物質科学リーディングプログラム第4回国際シンポジウム)”を開催しました。本シンポジウムの開催は,プログラム生の国際的実践力の養成を目的としており,講演会やポスターセッションに加えて,海外からの招聘者との交流に重点を置いたワークショップ行いました。ワークショップはプログラム生が主体となり企画・運営を行いました。
 初日は,石森浩一郎プログラムコーディネーターの開会の挨拶で国際シンポジウムがスタートしました。冒頭の挨拶に続き,Srihari Keshavamurthy教授(インド・インド工科大学カーンプル校),荒井 迅准教授,村上洋太教授(理学研究院),Etienne Gindensperger教授(フランス・ストラスブール大学),Cathleen Crudden教授(カナダ・クイーンズ大学),渡慶次学教授(工学研究院)らが世界最先端の研究について講演しました。講演者の専門分野は,化学,数学,生物学,工学と多岐にわたりますが,プログラム生は,自分の専門を超えた内容に対しても,積極的な質問を数多く行っていました。また,講演者からはグローバルに活躍するために身につけるべきことが語られ,学生は大いに鼓舞されていました。シンポジウムの後半では,夜のポスター発表を控えた学生がポスタープレビューを行い,各自の研究内容を紹介しました。初めての英語での発表でも,学生の多くは堂々とこなし,カリキュラムの一つである語学学習の成果を発揮する良い機会となりました。
 夕方からは定山渓に移動し,シンポジウムに参加した大学院生がポスター発表を行いました。活発な議論は夜遅くまで続き,研究内容の理解を深めると共に,シンポジウムに参加した学生間で交流を深めました。参加者の投票で決定するポスター賞では,最優秀賞をMina R. Narouz(カナダ・クイーンズ大学)が,優秀賞を藤森俊和さん(総合化学院,ALP),大塚 海さん(生命科学院,ALP)が受賞しました。
 翌日は,プログラム生が企画したワークショップを行い,海外から参加した大学院生と本学の大学院生が混合グループをつくり,英語でみっちりとディスカッションを行いました。TED Talksのプレゼンテーションを題材とし,Jim Al-Khalili教授(イギリス・サリー大学)の“どのように量子生物学は生命最大の疑問に答えられるのか?”,地球科学者Andres Ruzo博士(ダラス在住)の“アマゾンの煮えたぎる川”を視聴した後,“異分野交流のための最善策−異分野共同研究を促進するための新規シンポジウムの設計−”をテーマに議論しました。いずれのグループでも活発な議論が展開され,ワークショップの最後に各グループが融合型研究についての意見を発表しました。投票により,“Imagine 2030”と題して発表を行ったグループがベストプレゼンテーションアワードを受賞しました。
 本シンポジウムに参加したプログラム生は,自分たちの専門力の深化にとどまらず,国際シンポジウムの企画・運営を通じて,グローバルリーダーたる素養を獲得するための貴重な経験を積むことができました。
フロンティア応用科学研究棟で行われたシンポジウムの様子

フロンティア応用科学研究棟で行われた
シンポジウムの様子

ポスタープレビューで研究紹介を行う様子

ポスタープレビューで研究紹介を行う様子

ワークショップでベストプレゼンテーションアワードを受賞したグループ

ワークショップでベストプレゼンテーション
アワードを受賞したグループ

(総合化学院)

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