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文学研究科で研究室運営に関するFD研修を開催

 文学研究科では今年度の第3回FD研修として,12月2日(金)に豊橋技術科学大学の中内茂樹教授を講師としてお迎えし,研究室の運営方法に関して講演いただき,文学研究科の教職員46名が参加しました。
 文学研究科は学院・研究院化を控え,他分野との融合の機会が増えることが期待されます。しかし,工学系の教員や企業との共同研究の機会が少ない文学研究科の教員にとっては,研究室全体でチームとして複数のプロジェクトを進めていくような研究室の運営形態になじみがありません。そのため,異なる文化の研究室の運営方法を知ることで新たな洞察を得るべく,今回のFDを企画しました。中内教授の研究室は人気があり,留学生を含む学部生・大学院生・博士研究員を合わせて20人以上の大所帯とのことでした。
 講演では,研究室の運営方針の明示,定期的な対面ミーティングの実施,ドキュメンテーションの徹底,情報共有の重要性について,事例に基づいて解説していただきました。このほかリーディング大学院プログラムに関する事例もご紹介いただきました。
 工学系の研究室の運営形態をそのまま文学研究科の全ての研究室に当てはめることを目的とした研修ではありませんでしたが,学部・大学院教育を通して学生を育てるだけでなく,教員自らも最先端の研究を進めるという姿勢は文学研究科の教員にも重なるところでした。本研修はこうした共通点に普段とは異なる角度から照明を当て,文学研究科の教員の現在の取り組み方を見つめ直す機会となったという声も聞かれ,大変有意義な研修となりました。
豊橋技術科学大学 中内教授

豊橋技術科学大学 中内教授

FD研修会の様子

FD研修会の様子

(文学研究科・文学部)

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