教育学院・教育学研究院では,4月19日(水)にタイ・ナコーンパトムラチャパット(NPR)大学大学院教育学院の教員6名,博士課程大学院生19名,職員2名,計27名から構成される視察団の訪問を受け,教育学部大会議室において学術交流プログラムを開催しました。NPR大学は,バンコクから西へ約60kmに位置するナコーンパトム県にあり,前身は教員養成を目的とした教育大学で,2006年に5学部(教育,科学技術,人文社会学,経営学,看護学)からなる総合大学としてナコーンパトム大学と統合されました。
学術交流プログラム当日は,小内 透教育学研究院長の歓迎挨拶に始まり,引き続き本学院国際交流委員会委員長の水野眞佐夫教授から,本学のWebサイト(英語版)を活用し,本学と部局の研究教育の現状が紹介されました。また,視察団を代表して,Pitchayapa Yuenyaw准教授によるNPR大学紹介の後,午前中最後のプログラムとして,Jittirat Seanglertuthai准教授から教科指導法に関する最近の研究成果を報告いただきました。
ファカルティハウス「エンレイソウ」で開いた昼食会には,NPR大学の視察団に本学院国際交流委員会委員7名,教職員2名,大学院生4名が加わり,闊達な情報交換及び交流を行うことができました。
午後のプログラムでは,本研究院の横井敏郎教授による日本の教育制度と課題について報告の後,両国における教育制度,研究領域,大学院の教育プログラム等についての積極的な質疑応答と討議が行われました。当該視察団の博士課程大学院生全員がタイの地域社会における義務教育・中等教育を担う教員,学校長,教育大学教員であり,教育行政・学校管理だけでなく地域と密接に連携した取り組みの重要性も議論されました。
現在,NPR大学とは大学間交流協定及び部局間交流協定は未締結ですが,今回の訪問を受けて,Hokkaidoサマー・インスティテュートへの大学院生の派遣,教員の研究交流等の実績を今後積み上げることにより,国際的パートナーシップについての可能性が議論できることを期待して両大学の学術交流プログラムを閉幕しました。