H16授業アンケート報告書(25)

８．自由意見

刑法各論の重要問題（専門科目・講義）
法学研究科・法学部・小名木　明宏

シラバス

【授業計画】

刑法各論の諸問題を中心に現代刑法の諸問題を検討する。刑法各論で問題とされる事例は、犯罪現象を個別構成要件の観点から分析するものであり、特に事例の総合的な分析が必要になるので、刑法各論の内容に限定されず、必要に応じて刑法総論や刑事政策の問題も取り扱うことになる。
予定しているテーマは、
１．生命に対する罪の諸問題，２．傷害の罪の諸問題，３．わいせつ罪の諸問題，４．名誉に関する罪の諸問題，５．窃盗罪の諸問題，６．詐欺罪の諸問題，７．盗品等関与罪の諸問題，８．放火罪の諸問題，９．文書偽造罪の諸問題，１０．公務に対する罪の諸問題
であるが、受講者の興味に応じて変更されることもある。

学生の自由意見

週１回以上あってもよいのではないかと思った。

これまで結果無価値論の先生方ばかりでしたので，行為無価値論に立脚なされた小名木先生の講義を受講できて，非常に有益な時間を得られました。ありがとうございます。

非常に楽しい授業でした。学生に質問する形式も新鮮でした。先生がうまく誘導して下さったので，あまり過度なプレッシャーにもならなかったと思います。もう３月で卒業してしまうので，もっと早くに先生が北大にいらっしゃっていたら良かったのにと思っています。

すごくおもしろかったです！今までに受けた講義の中で１番おもしろかったです！刑法が（前から好きでしたが）今までよりももっと大好きになりました。質問をして下さるので，自分でも頑張って勉強しようとするモチベーションがあがりました。

今まで北大で様々な講義を受けましたが，この講義がダントツで素晴らしいと思いました。来期学部生用のゼミがないのが残念でなりません。そして自分自身，もっと多く出席すべきであったと反省しています。

刑法の条文解釈としてより争いのあるところ，問題の所在や議論がより複雑で難解なところなど，教科書を読んで各自で独学で勉強するには大変な部分を中心に，解説していただきたいです。基本的な知識の確認は１，２年ならともかく，３年以上の学生の授業ではあまり重点を置く必要はないように思いました。

多少難しいところがあり，また進むペースが速かったこともあり，完全に理解することはできませんでしたが，刑法を取り巻く新しい状況を知ることができ，有意義な授業でした。

学生が間違ったり，よくわからない応答をしても，何とか次につなげようという意図がみえてよかった。

重要問題シリーズだけあって，なかには高度な議論も含まれていたが，それにより刑法のおもしろさを感じることができたのは有意義であった。

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