8.自由意見

臨床薬剤学(専門科目・講義)
北海道大学病院・宮崎 勝巳

シラバス
【授業の目標】 医薬品には種々の剤形があり,薬物療法を的確に行うためには,これらの剤形の治療面での長所,短所を知る必要がある。また,薬剤を投与した後の体内動態(吸収,分布,代謝,排泄)とその変動要因を学ばなければならない。さらに加えて,病態時の体内動態の変動に対処するためにも投与計画法を立案しなければならない。授業ではこれらの知識を修得することを目標とする。
【到達目標】 1.医薬品の各種剤形(散剤,顆粒剤,錠剤,注射剤,坐剤,軟膏剤など)の長所,短所および製剤方法が理解できる。
2.医薬品の臨床使用における剤形の選択が理解でき,かつ各種剤形を製剤する基礎的知識を修得できる。
3.医薬品の体内動態とその変動および安全性などを知ることによって,薬理効果を効率的にひきだし,かつ副作用を最少に抑えるための投与方法,投与計画,および医薬品管理などが理解できる。
4.1〜3を通して処方箋に対する疑義照会および患者への服薬説明に必要な学術基盤の基礎的知識を修得できる。
【授業計画】 1)欧米の薬剤師業務が日本よりも優れている原因が臨床薬剤学の講義の充実度の違いにあることを概説する。2)各種剤形の特徴を学ぶために日本薬局方の製剤通則や製剤総則を解説する。3)薬理作用の個人差,年齢差の要因を解説する。4)妊娠,授乳期の薬物投与設計を説明する。5)病態時における薬物投与設計を解説する。6)血中濃度の測定が必要な薬物を説明する。7)血中濃度推移の解析方法を説明する。
【評価の基準と方法】 出席状況と試験の成績を総合的に判断する。

学生の自由意見


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