全学教育科目

  分野別科目

No.1

学生アンケート結果への対応及び意見等

授業中に時々課すミニレポートについて,書く時間が短いという声があったので,講義をできるだけ手短にして,書きながら自分で考える時間を増やすように改善を試みた。
一方で,あまり早く進むと,パワーポイントの講義ノートを書き写す時間がないという声もあったので,全て書き写せるよう時間を見計らいながらパワーポイントを次のスライドへ進めるように努めた。
さらに,ミニレポートに書かれた内容について,できるだけフィードバックをするように努めた。ときには資料提示装置を使いながら,学生の名前を伏せつつ,書き方のよい例や悪い例などを示した。

No.2

今回の授業アンケート結果を受けての対応及び意見等

過去の授業アンケート結果を受けて対応したこと

No.3

今回の授業アンケート結果を受けての対応及び意見等

評点平均4.06で,それほど悪くはなかったのですが,自由記述欄に,(1)毎回行った小レポートの課題を,より明確に提示してほしい,(2)書画装置で提示した資料が見にくい,という意見がかなりありました。来年度はこの2点を改善しようと思います。なかなか自分では気づかないことです。学生の意見が聞けてよかったです。

なお,順位が出ていますが,成績コンシャス(?)な私としましては,できれば順位は,クラスの大きさ別に出してほしいと願うところです。例えば論文指導のクラスと50−100人の中規模クラス,私のように101−200人の,より大きなクラスでは,どうしても水準が異なってくるように思うのです(異ならないのであれば,それはそれで面白いと思いますが・・・)。人数が増えると,授業の準備や質問への対応等もヘビー級になりますので,規模別の配慮があれば嬉しいです。

いずれにしましても,本評価,たいへん参考になります。どうもありがとうございました。

No.4

今回の授業アンケート結果を受けての対応及び意見等

まず,今回の授業アンケートに155名もの学生が答えていただいたことに大変感謝している。アンケート結果は,評点はそれなりに高かったものの,順位は私が予想したものよりもかなり低く,北大の教官は頑張っておられることを感じた。私も今後,評点・順位を上げる様,頑張っていかねばと思いました。ただ,設問8の「教員は効果的に学生の参加を促した」の所の評点が,全体平均より約1ポイント近くも低く,これが全体の評価点にかなり効いている様に思われる。150名を越える授業では,学生の参加を促すことは困難であり,この低ポイントは基本的に受講者の人数による。クラスの大きさ(受講者の数)ごとの順位も出していただければ,もう少し私の授業評価の位置付けも明確になったと思いやや残念である。

自由意見欄にも多くの意見を寄せていただき,大変感謝しています。理解し易く,楽しく,のびのびとした授業であったという意見がかなりあったが,これらのことは私がこの授業で目指していたことなので,一定程度満足している。特に,今回は,理系科目を多数の文系の1年生に講義するため,理解してもらうという所に重点を置いていたので,良かったと思っている。一方で,板書の仕方や,遠くに座っている学生への板書の見せ方が拙いという意見が多かった。大講義室ですべての人に板書をうまく見せるのは難しいという所もあるが,反省点(今後改善出来る点)としては,事前に良く準備して板書内容を絞り込み,板書内容を確定すべきだと思った。私の場合,しばしばアドリブ(その時の思い付き)でどんどん板書を書き足し,板書がきたなくなっていく。これが,学生を混乱させている原因であり,多いに反省している。話し方が拙いという意見があったが,それも同様で,思い付きで話しすぎているのが良くない。今後,思い付きで話すのはなるべく避ける様,努力したい。なお,私は本年度他大学より転任して来たばかりなので,過去の授業アンケート結果を受けて対応したことはまだない。是非,今後,この北大の順位付けのシステムに鍛えられて,授業を改善していこうと考えている。

No.5

今回の授業アンケート結果を受けての対応及び意見等

授業開始が遅かったという学生から意見がいくつかありました。
所属学部の自分の研究室から高機能センター校舎への移動に時間がかかるため,授業の開始が遅れてしまうことがありました。今後教室の移動は早めにすませたいと思います。

過去の授業アンケート結果を受けて対応したこと

声が聞き取りにくいという意見が多かったので,できるだけゆっくりと話すことを心がけています。

  複合科目

No.6

今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見

学生の皆さんからの指摘をみて,納得できる(自覚している)ことが多々あります。来年度の授業に可能な限り活かしたいと思っています。
いっぽうで,受講態度を見ていますと,おおよそ半数の学生は,寝ているか,別のことをやっているし,そういう学生は毎回の小テストもおざなりです。このような学生から,アンケートで不満を指摘されるのは気分のいいものではありません。したがって,このようなアンケートでは,平均化された点数としてしか評価が出てきませんので,真面目に聞いていない学生分は排除して評価できるように改善されることを願っています。
このようなアンケートでは(自分で回答する立場にあると考えると),3にマークすることに流れやすいと思いますので,アンケートそのものの検討も必要と感じています。

過去の授業アンケート結果を受けて対応したこと

昨年度までおよそ10年間地球環境関連の講義を担当してきました。研究科(院)の専攻の教員と半ば義務的にオムニバスで担当していましたが,講義全体のアンバランスを感じていました。学生の評価も厳しいものがありました。「北海道学」を開講する必要性について何人かの教員と合意しましたので,今年度から始めました。私たちの熱意はつたわっていると思いますし,学生達にとっても北海道の自然・環境を学べることに意義があるようにみえます。

No.7

今回の授業アンケート結果を受けての対応及び意見等

文系,理系の広い分野の学生が受けているため,説明のレベルの設定が非常に難しい。今後も講義を分担する4名の教員で連携し文系の学生にも理解できるやさしい説明を心がけたいと思う。学生諸君には,理解できない内容がでてきたら,講義終了後ではなく,講義中にもどんどん質問して,教員の補足的な説明を促すように協力していただきたい。

  一般教育演習

No.8

今回の授業アンケート結果を受けての対応

予想外に良い反応だったので,将来同様の授業を持った時には,同様の方針で行く予定である。
課した読書量やレポートが多過ぎないかと危惧していたが,学生達からは効果があったという好意的な反応であった。
但し,意欲のある学生のみが取った少人数演習だったので,大人数ではこのような評価は出なかっただろう。
少人数型のこうした授業は,教員にとっても励みになる。

No.9

学生アンケート結果への対応及び意見等

昨年度だけの講義でしたので,直接対応できませんが,他の講義と本年一般教育演習(2コマのみ)には充分対応します。

対応点ですが,学生参加がすくないとの指摘があり,学生へ発言を求めるようにします。

なお,今回の評価結果で驚いた点は教官からみた学生の印象(積極的に参加しているかどうか)と学生の反応の解離です。
例をあげると,最後の2回は医療倫理に関する討論を行ないました。学生の評価では一番よかったとなっていますが,討論中はなかなか発言がなく,私が指名してやっと発言を引き出したのが事実でした。テーマが適切ではなかったかとも思いました。私の問題かもしれませんが,学生にももっと表情を出してほしいものです。
最近の学生をみていると無表情すぎると思います....

いずれにせよ,大変参考になりました。
ありがとうございました。

No.10

学生アンケート結果への対応及び意見等

今後の授業の参考にさせていただきます。その他特に返答すべき意見はありませんでした。

No.11

今回の授業アンケート結果(自由記述を含む)を受けての対応及び意見等

アンケートの統計データと自由意見(全8つ)の多くはポジティブな評価となっている。学生は,演習の過程で「ゲノム」そのものとその関連分野ならびに社会とのかかわりを理解するために,日常生活からは得られない多くの知識を新たに学ぶ必要があったと思われる。しかし,それにもかかわらず,このように高く評価してもらえたのは,この演習と学習を通して,ゲノムが如何に我々にとって重要なものであるかを学生自身が理解し,その理解もまた自分たちにとって重要であると感じ取ることが出来たからなのではないかと思われる。これは,我々が望んでいた,あるいは,それ以上の結果であり,我々教員,TA一同,大変嬉しく思っている。

大変有り難いことに,アンケートとレポートを通して,多数の率直な意見を得ることが出来た。それらの意見を参考にして,来年度の授業の進め方を検討している。

以下に,本授業の改善すべき点に関する意見と,それらに対する我々の取り組みとを列挙する。

・ 「最初の講義が面白くなかった」への対応

ゲノムに関する基礎知識を持たずにゲノムについて考えることは不可能であると考え,最初の3回を基礎知識を与えるための講義に充てた。しかし,その講義は一方的に知識を与える形であったため,面白みに欠けていたかもしれない。

そこで,来年度からは,一方的に知識を与える講義形式をやめ,学生が主体的に演習に参加することで基礎知識を習得できるようにする。

・ 「もっと専門的内容に触れてみたい」への対応

高校で生物学を学んできた学生とそうでない学生が,入学後間もなく本授業を受けるため,学生間でゲノムについての基礎知識量に大きなばらつきがある。実際,レポートに示された意見などから,一部を除いた学生の多くがゲノムについての基礎知識をほとんど持っていなかったことがわかる。このばらつきを出来るだけ小さくするために,上述のように,最初の数回を費やして講義を行った。当然ながらその内容は基礎的なものにせざるを得なかった。そのため,既に基礎知識を持っていた少数の学生にとっては講義の時間はあまり有益なものではなかったと考えられる。

この問題への有効な対応方法を考えるのは難しいが,我々は,基礎知識ばかりでなく,最新の研究についても学べるようにするといった方法を考えている。また,専門知識を得たいと考えている学生に対しては,授業時間外に個別に対応するといった方法も考えている。

・ 「ディスカッションの空気が重かった」への対応

残念ながら堅苦しさの主因は定かではないが,その日の担当以外の教員も複数名教室に入る場合があったことも,堅苦しさの要因になっていた可能性がある。そこで来年度は,原則として担当教員1名のみが教室に入ることとし,そうすることによって実際に堅苦しさが減るかどうかを調べ,この問題への対応方法を考えるための参考とする。

過去の授業アンケート結果を受けて対応したこと

無し(平成17年度が初年度)

  共通科目

No.12

学生アンケート結果への対応及び意見等

概ね良い評価をして頂いたと感じています。今後の課題を知るためにアンケート結果を詳しく見ますと,次の2点が特徴的であると思いました。

(1)授業は,難解な概念,理論があっても,わかりやすかった。
への回答が,5と2の二極に分かれている。
(2)授業の進行速度は適切であった。
への回答が,5−2まで同程度である。

私の情報処理1は「説明」と「机間(個人)指導」を同じ比重とするスタイルで行っています。学生に課題・目的をしっかり把握させること。そしてここが重要な点なのですが,教師の過剰な説明により「学生自ら発見する余地を奪わないようにする」ことを心がけています。

自ら発見し,学習に自信と興味を覚えた学生の伸びは目覚しいものがあります。それを大切にしたい。
特に変化の激しいこの分野では,単に教えられたスキルを身につけたというだけでなく,新しいことを自ら習得していける自信を獲得することこそ重要だと考えています。

しかしながら,理解の速さ・面白いと感じるまでの時間には個人差があります。ですから授業の半分の時間を机間指導にあて,個々の学生の質問に応えるあるいは一緒に作業をして理解を促すスタイルにしています。

課題は,通常の授業とは異なる指導方法を予めしっかり学生に伝えること。また学生にどの内容をどの程度時間を掛けて説明するのが効果的かをさらに検討する,この2点と考えています。

  外国語科目

No.13

今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見

結果は真摯に受け止め,改善する努力や工夫をするつもりです。ただ,同じ事柄について相反する意見が書かれていることもあり,どうすればいいものかと悩むことが少なくありません。(CALL授業の是非や,いろいろなことができて良かったという意見と一つに絞るべきだったという意見など。)

設問11について。「一単位は,授業時間と授業時間外を併せ45時間の学修を必要とする」ということになっていますが,ほとんどの学生はこれを知らず,このとおりの作業量を課すと作業量が「多い」という評価になってしまいますので,この事実が学生に周知される必要があるのではないかと思います。

過去の授業アンケート結果を受けて対応したこと

授業内容や方法,教材の難易度や課題の量などを,毎学期,アンケートや授業での反応を考慮して検討しなおしています。

No.14

今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見

テキストの難易度が適切ではなかった旨,指摘がありました。易しい上に時間をかけてやりすぎたため,学生によっては退屈だったようです。このことに関しては,テキストの難易度をあげ,様々なタスクを課してもっと学生を巻き込んだ授業をしていこうと思っています。

No.15

今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見

結果を真摯に受け止め,改善する努力や工夫をするつもりです。

数分程度まで授業を延長したことが何度かあったのですが「次の授業の教室が遠いのに延長されて次の授業に遅れた」という不満をアンケートで初めて知って驚きました。教員は学生の時間割や教室移動の事情がわからないので,そのようなことがあったのなら黙っていないで学期中に知らせてもらえれば良かったのにと思います。ただ,今回のアンケートで事情がわかりましたので,今後は毎回時間内に終えるようにします。

授業の進度が遅かったという指摘がいくつかありました。教員側で授業運営の改善方法を考えるのはもちろんですが,進度が遅くなった原因には,予習をして来ないうえに,指名してもずっと黙ったままという学生が少なからずいたということもあります。ただ黙っているのは時間の無駄ですから,最低限「わかりません」と言うなどして,すぐに何らかの反応を返して欲しいものです。このような場面が多いと確かに真面目に勉強してきた学生は退屈きわまりないことでしょう。アンケート後の同科目の別のクラスではCALL教室が利用できたのでオンラインでクラス全員に解答してもらうことで進度の問題は改善できたと思います。ただ,普通教室では同じ方法は使えませんので,今後も改善案を考えて行きたいと思います。

このクラスはどういうわけか授業中に黙って教室を出て行く学生がよく目につきました。そこであるときからそのような学生の状況を確認した方が良いと考え,名前を尋ねることにしたところ,「トイレに行くだけでも名前をチェックされた」という批判がありました。確かにそういうケースばかりなら仕方のないことだと思いますが,実際には携帯電話を持って出ようとする学生などもいてそうとばかりは思えませんでした。授業中に黙ってふらふらと教室を出て行く学生が増えてきたように思いますが,授業担当者に一言断るのが当然だという認識は持って欲しいものです。

過去の授業アンケート結果を受けて対応したこと

同科目の授業ではこれが初めてのアンケートでした。

No.16

今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見

評点は3.69で,学生による評価が,授業での直接の反応とまったく一致しなかったのはきわめて残念である。自由意見を見ても,私の熱意が伝わっていた部分もあったが,ある公共的任務による休講が評価に大きく影響していたこと,また教科書が難しかったこと,付属の音声テープの速度が速すぎたことなどが分かった。テープの速度などは事前に知りえないが,教科書の採用にあたっては初心者の負担がミニマムになるようできるだけ配慮したい。障害となっている任務は今年度限りなので,来学期からは本来のペースで授業に情熱を注ぐことができるので,学生から高く評価されるよう努力したい。EUについての知見を高める内容の教科書を用いての授業だったが,学生の関心がそこに向かわなかったのはやはり残念である。

No.17

今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見

評点は4.43で,学生による評価が,授業での直接の反応とおおむね一致した。自由意見を見ても,私の熱意が伝わっていたことが分かり,今後の教育の励みになった。学生から評価されるようにいっそう努力したい。

No.18

学生アンケート結果への対応及び意見等

全体

○自由意見欄に書いてくれた内容はよい授業にするのにたいへん参考になるのがもちろんです。
読んで勇気をつけてくれて本当にやりがいのある仕事をしていると感じさせております。謝謝大家!

中国語Tb

○使用している教材内容および進み方についてクラスの共同担当者との連絡を取るようにします。

中国語Ub03

難解な文法事項は分かりやすく丁寧に解説するように工夫します。
一方,遠慮なく質問し,授業が終わったあと個別に聞くという手もありますよ。

中国語U-14

○後半,統一試験のため,進みのスピードが上がるのを避けて時間を難易度に応じて合理的に配分します。
○月曜日の一講目でつらいと思うのが理解しています。しかし当て外れは世の中によくあることだし,やめてほしいと思うより,これこそ根性を見せるところだと考え直して同じ時間帯の大勢のクラスメートと一緒に頑張りましょう。ちなみに2年生に上がると時間割は必ず変わることを忘れないで。
○テストについての説明を一回ではなく,数回の説明を行うようにします。

  基礎科目

No.19

学生アンケート結果への対応及び意見等

授業アンケートの運営,集計等日ごろお世話になっています。このアンケートの質問事項に関しては概ね基本的でよいと思いますが,最終的な平均値の評価法について1つ大きく不満かつ危惧を感じる点があります。それは項目12の難易度についてです。この評価の仕方では,「難しい」という学生の評価は平均値計算では3となり,「適切である」という評価は5として計算されています。これでは平均値を気にする(私はかなり気にしています)教員に対して,「難しいトピックをなるべく避けるように」というメッセージを評価係の方で送っていることになるのではないでしょうか。私の担当していた微分積分学は積み重ねの長い分,多くの学生にとって「難しい」科目です。何も予備知識が無くても受けられるような科目ではありません。ほぼ全員の学生が授業中にすらすらと内容が理解できて難易度が「適切である」と答えるような授業はそれはそういう科目もあってよいと思いますが,科目によってはレベル的にむしろ問題のある授業ではとさえ感じます。ちなみに私は「難しいけれども勉強になって楽しかった」という感想が得られればそれが一番だと思っています。多少学生が難しいと感じてもそれに関して教員をdiscourage(あまり良い日本語が思い当たらないので)するような評点にしないでほしいです。むしろ学生にとってチャレンジングな科目を提供したということで評価するほうがよいのではないでしょうか。

以上私の狭い観点からの意見ですが,以上にあげた「難しいトピックは避けるように」というメッセージを実際私自身感じております(それを受け入れてはいませんが)。これがわずかでも教員個々に蔓延しているとすれば大学にとって大変危惧されるべき方向付けであると思います。私の思い過ごしかもしれませんが,科目内容の易化が進んだりしていないかなどの点をよく調べていただいて大局的な観点から是正していただければと思います。

No.20

学生アンケート結果への対応及び意見等

教科書を説明するだけでは物足りないという学生がいたため,今回は新しい試みとして,教科書に関連した内容を他の参考書から組み込んでみたが,板書の量が増え,実際よりも難しい印象を与えた。解決策としては,教科書の内容に焦点を絞り,板書の量を減らし,教科書の理論体系の明確な説明に集中することを試みる。余裕のできた時間を使い,授業中に学生の様子を確認するための質疑応答をする。

No.21

学生アンケート結果への対応及び意見等

教科書の内容を説明したが,難しいと答えた学生が多かった。解決策としては,解きやすい問題を学生に解いてもらい,授業中に学生の様子を確認するための質疑応答をする。理論的に難しいところを易しく細かく説明することも大切であるが,限られた講義時間内では,時間配分を考え,理論体系を明確にすることを試みる。

No.22

学生アンケート結果への対応及び意見等

講義の最後20分での小テストが好評のようなので,今後も引き続き実施したい。

No.23

学生アンケート結果への対応及び意見等

A)対応

(1)講義修了までの制限時間を意識すると急いでしまって「こもりしゃべり」となるので,量を減らしてさらに一つ一つの言葉をゆっくりクリアに話すように心がけて行きたいと思っています。

(2)簡単な宿題を,前回よりも出すことによって基本的な式を使った定量的計算・具体的イメージをいだけるように, いっそうしたいと思っています。
しかし,これに対する根本的解決には新たに演習の時間を設ける必要があるのではないかと思います。

B)意見(企画室へ)

(1)予習・復習を徹底させることが重要なのですが, そのための名案・手助けになるものがあれば教えてください。

(2)○×選択問題ならできるのですが, 筆記試験問題ならできる学生数が一気に減る傾向があります。 これを克服している例を教えてください。

(3)いわゆる「仏先生」「鬼先生」と学生評価との間に相関があるように思えます。 この現実を正しく反映させた上で両者の成長のためにアンケートを利用する必要があります。 これについてはどのように企画室では対応されているのでしょうか。

No.24

今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見

H16年度水産学部1年44+47(0-3)組の所属だった学生諸君へ。皆さんからの授業アンケートに対して,「基礎化学I」「基礎化学II」を通年で担当した教員からの回答です。

H16年度末,「基礎化学II」の授業アンケートを行う際に,それに先だって行った「基礎化学I」の授業形態との比較に関する質問を合わせて行ったところ,57名から貴重な意見を寄せてもらいました。H16年度に行ったこの二つの科目は,『北大1年生の理科科目の授業をどのように改革すべきか』を考えるための非常に重要な授業でした。改革案については,化学だけでなくそれ以外の学科目の担当教員や教育のエキスパートも参加する研究会(以下,「研究会」)で1年以上も前から議論され,「1)大人数クラスとする(150-400名),2)演示実験を行う,3)講義時間の途中でクラスを分割し,教室を移動して小人数でのディスカッションをする」などの項目が決定されていました。これらを取り入れた形でH16年度前期に150人規模でプリントやOHPを使って「基礎化学I」の講義を行い,後期の「基礎化学II」では「ディスカッションをする,演習を取り入れる」という研究会の精神を残しながらも通常の80人サイズで板書を中心とした授業をしました。

皆さんから寄せられたアンケートの回答では,クラスサイズに関してコメントのあった54人のうち,「どちらでも良い」とする2名を除き52人すべてが,「80人サイズでの授業を希望する」というものでした。また,OHPとプリントを使う授業よりも「板書形式での講義が望ましい」と明示している意見が8名あった一方で,その逆を好むという意見は全くありませんでした。皆さんのこのような反応は,「大人数クラスでパワーポイントを活用した講義をすべき」と結論している研究会での予想とは大きく異なるという点で,とても貴重なものです。

150人規模で行った「基礎化学I」では,毎回「クラス分割,教室移動,ディスカッション」という特別なアクティビティが取り込まれていた為に時間が不足し,通常の講義に比べて十分な内容の説明ができなかったことも認めなければなりません。一方,80人規模に戻して行った「基礎化学II」では,板書をするオーソドックスな授業形態ではあったものの,毎回の小テストを採点して返却することや分子モデルを使った演習を取り入れることで,教員と学生とが一体感をもてるクラスを作れたことも,前期の大人数クラスとの大きな違いでしょう。

学生にとっての講義は,「自分(1人)とその科目を担当する教員(1人)」という1対1の関係であるのに対して,教員にとっては「自分(1人)とその科目を履修している学生(集団)」になりがちです。個々の学生の力や興味が多様化してきている今日,このような1人対集団の関係では,十分な教育効果は得られにくいだろうと思われます。皆さんからのアンケート結果や,サイズの異なるクラスでの二通りの講義の行った印象から,『履修学生を個人として認識できない大人数講義へのクラス再編成は,今後の授業改革で進むべき方向ではない』という気持ちを強く抱きました。

皆さんの意見を反映させ,次の学年(H17年度水産学部一年生)についての「基礎化学I」「基礎化学II」担当時には,大人数クラスとせず,またできるだけ板書をする従来形式での講義を行っており,今後もこのスタイルを続けるつもりです。大人数で「基礎化学I」の講義を行った直後には,『自分達をこのような実験的授業のモルモットにしないで欲しい』という厳しい意見も寄せられており,研究会メンバーの1人として,また,実際に実験的授業を担当した教員として,『研究会の方針は再考すべき』という気持ちを持つようになりました。北大が今後『どのような形態の授業を行うべきなのか』,『奇抜な授業改革を行って良いのか』については,更に議論の必要なところですが,皆さんからのアンケート結果は,その際の重要な意見として取り入れていきたいと考えています。今後もアンケート等を通じて,後輩たちのために,また北大の未来の為に様々な意見を寄せてください。

  日本語科目及び日本事情に関する科目

No.25

過去の授業アンケート結果を承けて対応したこと

前回(平成15年)担当時よりは評点・順位とも上がったので,一定の改善を果たしたと考えている。平成15年度は従来の「日本語能力試験」1級レベルによる入試ではなくなり,新たな「日本留学試験」による選抜の第1期生であったため,レベルの想定が困難で,過去に担当した学部1年次留学生の日本語能力レベルのイメージを捨てきれないまま授業に臨んでしまい,不充分な結果しか出せず,反省点と課題が多く残った。
今回(平成17年度)は,「日本留学試験」実施以来3年分の留学生の日本語力の推移をある程度見きわめたうえでカリキュラムを作成した。その要点は;

1)全般的に文章表現力が低下している,というより,表現以前に「書くことが見つからない」「何を書いたらいいのか分からない」という状況が広がっていると判断されたため,作文クラスに於いては一部の上位の学生に若干欲求不満が残ることを敢えて承知の上でいきなりレポートの書き方などから指導することはせず,(小中高校の)国語科教育で実践されている「書き換え学習法」を参照しつついろいろなテキストタイプを提示し,それらにあった文章を書く,というやり方を採った。(参考文献:高木まさき他(2004)『認識力を育てる「書き換え」学習』東洋館出版社)

2)上記のように一部上位の学生には不満が出ることが想定されたので,一学期間の授業で採り上げる個々の指導項目(ユニット)が,それぞれどのような意味を持ち,なぜそのような項目を今指導するのかを学生にきちんと説明するようにした。これにより,内容が行き当たりばったりではなく,綿密に組まれたものであることの理由が少しは伝わったのではないかと思われる。(自由記述の中にも「最初は別にいらないことをするのだと思ったのですが,今になってはけっこうやくにたつ授業だと思います」というコメントがあった。)

3)読解に関しては,予習・復習を習慣づけてもらいたいと考え,また,作文のクラスで学習したことを読解クラスでも活用できるようにするべく,予習用のプリントを配布し,また,復習クイズでは作文クラスで学んだ技能を用いる練習が出来るようにした。

[補足:1学期の状況を勘案して2学期に対応したこと]

a)作文クラスでは,学習項目・技能を一本に絞り込み(=反論の技術),1学期に学習した技能が使用できる場面ではそのことを注意喚起して,1年間の授業の立体的な組み立てが意識できるように配慮した。

b)1学期は,いわば「さまざまな日本語を書くことに慣れる」こと(←これは,本来なら大学入学以前の日本語学校の段階でやっておくべきことなのだが,「日本留学試験」の「作文問題」のあり方がかえって現場に悪影響をもたらしていると推察される)を目標にしたので,個人作業を中心にしたが,2学期はグループワークやディスカッションを取り入れて多様な思考の展開が出来るように配慮した(つもり)。

c)1学期は,作文クラスで講義内容やフィードバックをプリントにして学生に配布していたが,これは,効果が少ないことが判明した。学生はプリントを,というより文字を読んで,あるいは読んだつもりになって安心してしまい,内容を考えながら頭に入れようとする方向に結びついていかないのである。昨今,板書は評判が悪いが,書き方や情報の出し方を工夫すれば,学生の関心を引きつけておいてそこに書かれたものを何とか理解しようとする姿勢を作り出せる,という意味でまんざら捨てたものではないと思い,2学期後半からは板書するようにした。これにより,全体的にとは言えないが,学生の反応が若干良くなり,また,日本語能力の弱い学生がプリント上で「今話しているのはどこだ?」と探し回ったり,「今,どこを読んでいるんですか?」といった時間の無駄になる質問が出なくなった。(後述する宇田光氏も黒板の効用を述べている。)

d)読解クラスでは,残念ながら,予習・復習の習慣づけができた学生は一握りに過ぎなかったため,予習用のプリントは廃止し,クイズによって予習を促す方向に転換したが,これでも半数程度の学生には成果は認められなかった。

e)2学期になってから,学生から「実は読解のテキストの内容はつまらない」(註:北大の某先生のご著作)という声が出たが「後の祭り」の感が強く,これについては対応が出来なかった。

今回の授業アンケート結果を承けての対応及び意見等

以下の記述は全て来年度に行いたいと考えるものである。

@)作文クラスについては,上記a)を行った結果,学生の中に2学期に「なぜ1学期にあれをやったかが今よく分かった」という反応が見られた。そこで,来年度は,1学期開始段階で前期後期を通した学習計画=学習する技能の,作文−読解にまたがる相互連関の見取り図を学生に提示し,これまでは1学期毎に示していた「これをやれば何が出来るようになるか」を1年分通して与えるようにしたい。

A)学生の入学段階での日本語能力の分散が平成14年以前よりも大きくなっているため,「設問内容」12「授業の難易度は適切であった」の評価が今後も分散することは避けられないと考える。これは,むしろ現行の「日本留学試験」の受験資格のボーダーラインを上げるかどうかという問題とも絡んでくるので,引き続き状況を見ながらフィードバックの部分で対応したいと考える。

B)(2学期も含めて)これまでの経過を見る限り,残念なことではあるが,学生の半数程度は予習・復習をしないということがほぼ間違いない実態として判明してしまっている。予習の確認をクイズ形式にしても,授業内でフィードバックを行っても,課題にどんなにコメントを書いてもきちんと読んで復習しようとする学生は多くない。そこで,一つの試みとして,宇田光氏(南山大学)の実践する「BRD方式」を日本語教育用に改編して少しずつ採り入れていくことを考えている。(参考文献:宇田光(2005)『大学講義の改革−BRDの提案−』北大路書房)

C)読解については,読解−作文と完全に分離するよりも大幅に作文の方に取り入れて「書くために読む」という,「読み」の活動の本来性に立脚した活動をより多く採り入れていくことで改善を図りたい。

D)留学生(特に私費留学生)は,基礎的日本語力の有無よりも,大学でどのようなことをすることが大学生としての自分に求められているのか,を認識できているかどうかが修学状況の良否につながっていると思われる。今年度(も),残念ながら,授業の中で,あるいはまた個別にかなり厳しく生活態度そのものについて注意しなければならない場面があったが,このような部分に関しては日本語科目担当教員(あるいは留学生センター)(だけ)の仕事ではなく,各学部の留学生担当教員,クラス担任がより適切な目配りと修学指導を行うことが必要であると愚考する。

この「意見聴取」への意見

1)これは,既に同じような意見が過去に出たと思うが,出席率の悪い学生にはこのアンケートを書かせるべきではないし,書かせたくない。ろくに授業に出ないのに一方的に評価されるのは願い下げである。評価室の立場としては,「まさにそのような出席率の悪い学生が,なぜ出席率が悪くなったかを聴きたいのだ」という反論が出されると思われるが,この反論は無意味に近い。アンケートは最後の授業時間に行われるのだから,そこに出てくる学生は,一応,途中でどんなにさぼろうとも最後の時間にテストやレポートに関する注意を聞こうとして出てきている=授業には出(たく)ないが成績/単位はほしい,という輩である。このような学生が書く評価の「内容」に信頼性を求める根拠を評価室はなんと主張する(できる)のか? それならむしろ(手間はかかるだろうが)履修届には名前が出ているが,「無欠」になった学生を洗い上げて,その学生に個別に「貴方はどうしてその授業で評価を受けないことを選んだのか」を聴く方がよほど信頼性に足る回答が得られるであろう。

2)「お願い」には,「なお,個人名は公表いたしません」とあるが,これはむしろ公表すべきである。そうでないと,評価室自身が書いている「学生にとっては,自分たちの意見がどのように授業改善に活かされ」たかを学生が明確に知ることが難しくなり,折角のアンケートの効果が損なわれ,それによって評価室の姿勢自体が矛盾を含むものとして疑わしく見られることになろう。また,小生の場合について言えば,これだけ内容及び科目を明確に書いてしまっている上に1科目しか開講されていない科目なのだから,公表しようがしまいが否応なく氏名・科目名は分かってしまう。しかも,このことから分かるように,開講科目数が多い科目と少ない科目で教員の氏名が明らかになる可能性に違いが生じるのは明らかであり,そもそも,公表しないと言ってしまうと最初から教員間に不公平を生ずることになる。

3)このアンケートで教員の氏名を公表することは,特に今後「改善に結びつけたいと考えていること」を書くことは,次年度の学生に対するある種の「マニフェスト(公約)」の公開であり,教員の教育に対する責任感を明確化・強化する上で必要であると思われる。


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