今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
演習ということで,多くの学生が積極的に参加し発言してくれた。なかにははっとさせられる意見や質問があり,予備知識のないナイーブな感性を羨ましく思ったこともある。
受講学生の多くは2年生であり,専門の学びを始めたばかりである。この演習では特殊な分野を深く学ぶのではなく,様々な分野を幅広く学ぶこと,しかもこれから必要になる英語での文献読解を目標とした。省みればもっと広い分野を扱えなかったか,学生が議論の中心になるように展開できなかったかとの思いはあるが,アンケートの結果から,学生は目標をよく理解し達成していたと思う。
アンケートの質問項目に対しては,授業形態(講義,演習,実験等)によりそぐわないものもあり,検討が必要ではないかと思う。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
統計ということで,文系の学生には苦手で嫌われる授業であろうと思う。自分も苦労した経験があることから,なるべくわかりやすく解説することを心がけた。また理解しやすくするために,あえて電卓を用いて手計算させた。頭だけで理解するより体も使って理解した方が,(脳にも)良いと考えたからである。試験も全体を通して1回行うのではなく,4回に分けて行うことでそれぞれに集中できるようにした。アンケートの結果から,学生はこちらの意図をよく理解し,目標を達成していたと思う。
反省点としては,今回初めて担当した授業であったことから時間配分がよくわからず,十分説明しきれなかった所や端折った所があった。練習問題の正解を示さなかったことも反省材料である。また教科書の手配が遅れ,学生に迷惑を掛けたことは猛省しなければならない。
来年度も同じ授業を担当するが,今回の教訓を元に,早めの教科書発注,練習問題の正解提示,適正な時間配分を心がけて臨む。
学生アンケート結果への対応及び意見等
予想以上に悪い反応だったので,がっかりしている。
大人数講義だと,意欲ある学生と,その他の受け身で消極的な学生との乖離を感じる。
前者の学生にとって,一生懸命準備した授業内容は有益だったと信じている。
ただ技術的な問題,即ち,レジュメに対する不満,内容が詰め込みすぎであるという批判については甘受し,学生の協力を得ながら前向きに是正していきたいと思っている。
レポートの字数が多すぎるという批判は,学生の甘えであると思うので,無視する。(試験を受けるかレポートを書くかは,学生の選択に任されている。)
しかし,多数派学生の態度が「易きに流れる」傾向は,是正されにくいだろう。
多くの良心的な教員は,少しでも学生にとってわかりやすく有益な授業になるよう努力しているものである。
アンケート一般について,全教員に対して強制しないと,意欲ある教員,自分の授業評価に自信のある教員のみがアンケートをすることになり,自分の講義がどのような位置にあるのか,わかりづらい。
アンケート結果による制裁や褒賞はしない条件で,強制にすべきである。
キャップ制やGPA導入などの「改革」が「改悪」になるのかどうか,アンケートの全体的分析を含めて,今後の展開を注意深く見守る必要がある。
「改革」,しかも昨今のような上意下達・朝令暮改の性急かつ強引な「改革」が,学生・教員両者にとって良い結果をもたらすとは,私にはとても考えられない。
各アンケート項目の結果に対して,どのような工夫をしたらいいのか,例示集があっても良いかも知れない。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
・ 行政学のような大教室の講義と小人数のゼミとを同じフォーマットで評価することには無理がある。大教室の授業で学生の参加を促していては,講義は進まない。この点で学生の評価が低いのは当たり前。この点で,授業の性質に応じて,複数の評価方法を開発すべきだと思う。
・ 視覚,聴覚的な刺激を与えることが教育効果を上げるとは言えない。政治学入門のようなゼミ形式の授業では,文章をきっちり読ませ,じっくり考えさせることを主眼としている授業の性格を尊重すべき。
・ 学生の評点を相対比較することには意味がないと思う。ろくに講義に参加しなかった学生と,まじめに参加した学生の評点が同じ比重で計算されるのは不合理だと思う。
・ 自由回答欄の定性的記述は,大いに参考にしている。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
授業アンケートで意見を寄せられた皆さんに,お礼を申し上げます。
授業方法に関する具体的な要望については,これまでも応えるようにしてきたつもりですが,なお不十分な点があるようなので,今後もよく留意します。ただし,教育的な配慮から,あえて要望に応えない場合のあることも理解されたいと思います(例えば,テーマによっては,要望があってもプリントを配布しない場合のあることなど)。
授業内容に関しては,受講者の関心や理解度の相違,得意・不得意などの点から,どのような説明の仕方が最適であるか,一概に決めることは困難です。また,抽象的論理的な内容展開が重要な意味をもつ分野であることから,よく理解してもらうために繰り返しが多くなりがちです。さらに,理論の全体的な理解を重視するという立場から,教科書の枠組みをできるだけ外れないように講義しているため,諸説の検討などは省略しました。しかし,これらについての意見も,他の諸点と合わせて,今後の授業のあり方の反省材料とするつもりです。
なお,私の遅刻のために授業の開始・終了時刻が遅くなったことについて強い苦情がありましたが,私のメモでは,大部分は時刻通りでした。止むをえない事情や話のまとめの関係で,開始と終了が遅れたのことが数回ありましたが,そのような場合,受講者諸君にお詫びの言葉を伝えたと記憶しています。それでは不十分だったでしょうか?
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
この「構造生物学」の講義範囲,および教科書(英語)は,私が決定したものではなく,学科で 2,3年生のレベルおよび教育目標を相談して決めたものであり,個人的には学生の不満に対応出来ない面もある.
毎度のことであるが,自由意見の多くは「英語の教科書」への批判と,授業範囲が広く,授業進行が早い,という批判が多い.今年(現在進行中)の授業では,昨年よりさらにゆっくり説明するように心掛けているが,12月,1月の後半の授業では,さらに思い切って授業内容(使用するスライド枚数も)を減らしてみようかと考えている.
しかし,約40人の学生の反応を見ていると,成績上位数名は私の丁寧な説明に「そんなの分り切ったこと」というような不満な様子も観察される.授業では,教科書の記述の背景や意味を解説することに時間を使うようにしており,自由意見の中にも書いている学生が居るように,ちゃんと予習して来てくれればそんなに難解な授業では無いと考えている.授業レベルの設定はなかなか難しい.
現在,学科で,将来のカリキュラムの協議を始めており,その中でアンケート結果も参考にしてもらいたい.
過去の授業アンケート結果を受けて対応したこと
学期の最初の時間に,授業内容の概要(修得目標)をプリントして渡し,さらに「予習を前提とする授業を行なう」ことをちゃんと話すことにしている.
一昨年の同科目のアンケートでも「授業進行が早い」という批判が多かったので,昨年の授業では,授業に使用するパワーポイントのスライド枚数を減らし,説明の時間を増した.また授業に使用するパワーポイントスライドはホームページに掲載し,学生が活用出来るようにしている.(それでも,まだ進行が早いという意見が多いのには若干がっかりしている.)
学生の参加を促すため,授業中に,出来るだけ予習を前提とする質問をしてみるように心掛けるようにしている.(しかし,ほとんどの学生は「分りません」でやり過ごしてしまい,ヒントを与えても発言が無い場合が多く,2,3人に当てても,ダメな場合は諦めて授業を進めてしまった.)
今回の自由意見にもありますが,毎年数人は「テストでどこが重要か」や「ポイント」を授業中に指摘するように要求する意見があります.なかなか理解し難い.
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
各設問に対しての評価は特に低い評価は見られないが,2以下の評価が20%ある項目に関して
5.授業がわかりやすかったかについて:
12の内容の難易度が高いと評価されたことと直接結びついていると思われる。
最新のトピックスを含めて紹介している部分が難しいためかと考えられる。最新の内容についてはより平易な内容に変更したい。
7.スライド等の使用が効果的かについて:
powerpointを用いて授業を展開している。自由意見にpowepointの使用を否定している学生がいるが,現在ほとんどの講演会はこうしたものを使用しており,視覚に訴えることで理解を深めようと意図している。これ自体を変更するつもりはないが,よりわかりやすく図などをアップデートしていく。
さらに自由意見にある配布プリントについても毎年アップデートしており,よりよいものにしていきたい。
8.学生に授業の参加を促したかについて:
基本的に発言,質問については授業の終わりに小テストを含めた時間をとり,対応している。
実際,それらを設定してもほとんど質問に来る学生はほとんどなく,この点に関しては学生自身の意欲の問題と認識している。
13.授業の履修目標を達成したかどうか:
アンケートに答えた学生の履修目標が不明で対応出来ない。
16.出席率をアンケートで聞いているが,私の記録ではほぼ100%の授業に出席した者は50%である。本人の記憶違いなのか,逆にアンケート自体,学生が的確に正直に回答しているか疑問を抱かせる回答である。
17.授業形態自体が講義であり,参加という点で低くても問題とは思わない。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
数学というどちらかと言えば,学生からすると苦痛である授業において,学生のみなさんに高く評価されたことは,大変励みになります.授業とは双方向の作業であり,その中でこのアンケートも重要な意味を持つと,私は考えています.過去においてもアンケートは授業の改善に役立って来ました.
自由記入では,「問題の要点を解説して欲しい」また「終了が18:00を超えることがありつらかった」という意見を受けました.これらについては,今後改善しようと思います.
一方また略解が欲しいという要請については,解くことを指定している問題については,板書で回答を示しているわけですから,略解を渡すことが必要だとは思いません.逆に略解を例えばプリントの形で配布すると,それをコピーすればいいやと授業への参加が低くなることが懸念されます.
また,授業の難易度は,難しいが60%, 適切が40%でした.私は大学の授業はこのように「適切」〜「難しい」に分布することが妥当だと考えています.運動でも上達しようと思えば,つらくなる程度の負荷をかけなくてはなりません.脳みそもそうです.高校までの授業では,北大に入学した皆さんは,授業の内容を理解すること自体が難しいということはほとんどなかったのではないかと思います.高校の授業で焦点となる大学入試は,比較的理解しやすい,ただし大量な知識を適切に引き出すことが重要だからです.このことは,難しい概念を理解するという点では,皆さんは必ずしも十分な負荷をこれまで受けてこなかったということを意味します.それをリカバーすることは大学における教育の重要な役割の一つでしょう.従って,もう少し授業をやさしく,つまり難しい内容を削減すれば,アンケート評点は高くなるのでしょうけれど,そうするつもりはありません.アンケート結果は励みにもなりますし,それに対して授業を様々に調整しますけれど,決して高い点を取るために授業を行っているのではないのです.
なお今回のアンケート結果で特に私がうれしく思っているのは,「さらに深く勉強したくなった」が「強くそう思う」と「そう思う」あわせて7割を超えたことです.一昨年は4割強,昨年は5割強でした.数学というつらいけれど地球物理全般の基礎となる授業を,2年後期という専門教育のはじめの方で担当しているわけですから.私にとってこの授業の成功のものさしは,皆さんの学問に対する熱意を高めることです.
過去のアンケート結果を受けて対応したこと
過去のアンケートの自由記入で最も多い意見は,本授業(物理数学II演習)と物理学科で開講している物理数学IIとの連携がよくないことです.これは平成18年度入学生からの新カリキュラムにおいて,講義と演習をともに地球科学科で行うように改めることで,抜本的に解決される予定です.
学生アンケート結果への対応及び意見等
1)医学部の授業では,毎回講師が異なっているので,一括してアンケートをとっても誰が評価されているかわからない。
2)全体の最後ではなく,講義では毎回もう少し簡単なアンケート(すなわち,5,4,3,2,1だけに丸をつける程度の)を学生全員からとってはどうか。
3)授業に関しては,Best teacher Award ,賞金なども出して,教育熱心で評価の高い教官を,正しく評価するシステムの導入が望まれる。なぜかというと,教育が最も評価されにくい部分で,研究論文や研究費取得ばかりが教官の評価につながっている傾向がある。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
講義の冒頭で,科目の性格上様々な問題を羅列するような設定になって,体系的な総論に基づく講義はできません,と断っておいたのですが「体系的に行われていたか」という質問に「余り体系的じゃない」というお返事。対応の方法がありません。これはアンケートの質問そのものが不適切です。
授業で学生さんに質問しても答えられないヒトが多いのですが,それって効果的に学生さんの参加を促していない,ってことになるんですか?考えれば判ることしか質問していないんだけど,考えようともせずに機械的に「判りません」と答えるのはちょっと恥ずかしいことじゃないでしょうか?
授業で一切の作業(レポート,宿題,自習)は要求していないのだけど,適切ではないって意見はもっと作業を要求されたいということでしょうか?アンケートの聞き方にも問題がありますね。
学生さんの質問には全て理解したという返事がくるまで答えています。ま,質問を促しても質問してくる学生さんは多くはありませんが。
で,どうして5割以上が適切に答えているかどうか判らない,というアンケート結果になるんでしょう?質問したことがあるか,その時に適切に答えてもらったか,という学生さんの体験を聞いた方が宜しいのでは?少なくとも私は質問し難い教員ではないと思うのですが。
講義の難易度については,最初から教科書に書いてあるようなことは教えない,大学の講義には予習と復習が必須なんだよと,云ってますけど,適切に予習,復習しても難易度が高いということなんですかね。
口頭で聞く限り予習,復習をしている学生さんは殆ど発見できなかったのですが?当該科目の予習復習を期待される時間(90分の講義に対して90分+90分)行いましたか,という質問も必要ですね。
関連して3年生までで修了した科目を理解していることを前提にして講義をやっていますが,講義の時に質問した限りにおいて修了した科目はとっくに忘却している学生さんがめだちます。アンケートの項目に,あなたは既に履修した科目を当該科目の理解に必要とされるレベルで理解していますか?というのを入れて下さい。
本当はやってはいけないことになっているらしいのですが,本試験,追試,再試に見事に落ちた学生さん(毎年20人くらいかな)相手に毎年口頭試問をやってますけど,まず,既に習った基本的な事項(遺伝子とはなにか?タンパク質とはなにか?酵素とはなにか?ホルモンとはなにか?というレベルのことです)を理解していない=説明できない学生さんが殆どです。キーワードとしては頭にはいっているようですが,説明できない,つまり判っていないのです。
従って,口頭試問をやっているというよりは,一学年下で理解しておくべきことを個人授業しているというのが実態です。
本試験,追試,再試に合格した学生さんがどうなのかは判りませんが,日頃の講義で質問したことへの返答状況(例えば,血液中のヘモグロビン濃度は15g/dlで赤血球容積は45%。ヘモグロビンは全て赤血球中にあると考えていいから,赤血球中のヘモグロビン濃度はどのくらいか?という質問にも,堂々と「判りません」と答える医学生が結構いるんですね。まあここだけじゃないけど)を勘案すると怪しいものです。
別に,今以上に講義で学生さんを縛り付けようとは夢にも思いませんが,現場での実態とアンケート結果にはかなりギャップがあります。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
自由意見の記述が注目されました。
とりわけ板書が醜いという指摘については,自覚していたため今後,改善していきたいと思っています。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
毎年指摘されることであるが,今年も「声が聞き取りにくい」との指摘が多かった。滑舌が悪く,声がこもることは本人も自覚しており,授業当初は,できるだけゆっくり喋るようにしているが,のってくるとつい早口になってしまう。時々,学生に聞き取り難くないかを聞いてはいるが,十分ではないようだ。今後も,できるだけゆっくりと喋るように気をつけたい。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
○ 確かに過去の最悪の授業と書かれると,答えられない。まあ,止めるしか仕方ないだろう。一方,非常に好感を持って書いてくれる学生もいる。わたしとしては,両者の学生と話をしてみたい。そういう意味で,アンケートは真剣なものとして,記名式にして欲しい。
○ 事情は別にして,仕方なしに講義していると言っていい。私の一番嫌いな科目や分野の講義である。なぜこうなったかは,私にはわからない。学科のひずみでしょう。また私自身病気であり精一杯やってはいるが,これはすぐアンケートに出る。
○ もう少し記述部分を増やして欲しい。これは役に立つ。
○ この講義(環境化学1)はなくなるので,自然消滅ということでしょう。何人かはかなりの興味を持ってくれた。それを持って,終わりです。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
・ 当該授業では学生が真剣に聞いてくれているという手応えを感じて授業をしていましたが,ほぼそれを反映したアンケート結果でした。
・ 学生の参加を促すという意味で毎回小テストを実施しております。講義の時間的制約はあるが,これ以外にも学生が授業に参加しているという感覚を持てるような工夫したいと思います。
・ 本アンケート結果の通知をもう少し早くして頂けると,より良いと思います。(結果を受けた段階で,次年度の講義が始まっておりました。)
過去の授業アンケート結果を受けて対応したこと
・ 講義の最初に授業の内容,目標等を再確認するようにした。
・ 学生の参加を促すために毎回の小テストを導入した。
今回の授業アンケート結果を受けての対応及び意見等
・ 全体の印象として,以前より難しい科目であるので評点が低いと予想していたが,予想していたよりは評点が高かった。
・ 高校で物理を履修していない学生が数名いたが,授業にはついてこられたようだった。
・ 「5.授業は難解な概念,理論があっても分かりやすかった。」の評点が一番低かったことに対しては,もっと分かりやすく説明するように努めたい。
・ 「7.黒板,スライド,OHP,ビデオ,教科書,プリント等の使われ方が理解の促進に効果的であった。」の評点が低かったことに対しては,毎回演習プリントの宿題を出しているので,演習の解説を通して学生の理解を深めるようにしたい。
・ 「13.授業の履修目標を達成できた。」の評点が低かったことに対しては,期末テストの結果から達成できている学生が多いと判断できることと矛盾する。 この科目が難しいと感じている学生が多いことが理由の一つかもしれない。
・ 自由意見に「教科書が分かりにくい。」という学生が二名ほどいる。教科書の内容を授業では出来るだけ易しく話すようにしているので,授業を良く聴いて欲しい。
過去の授業アンケート結果を受けて対応したこと
・ 今回が初めてのため無し。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
・講義を2名で担当しているので,自分に対する評価なのかどうかがわかりにくい。
・今回,自由記載欄に自分に対する好意的な意見があって,励みになった。
・学生に発言を促す,というのは講義形式ではどうしても難しくなると思います。自分は,毎回出席票に自由記載をお願いして,学生の疑問や意見を汲み取るようにしているが,これが学生にどのように評価されているのかわからない。
・アンケートの取りまとめを平均値で出しているが,これは適切なのか。履修者の少ない講義では,学生が一人でもいい加減な点数をつけると平均値は大きく下がります。最頻値,もしくはそれに類する価の方が良いかと思います。また,次のようなやり方はどうでしょうか。スキーのジャンプ競技の飛型点の採点では,数名の審判員の採点のうち,最高点と最低点を一つずつ削ってから平均を出すと聞いています。公正な評価を行うのであれば,そのぐらいの工夫が必要と思われます。こちらも真剣に講義しているので,データの取りまとめに十分な配慮をお願いします。
授業アンケート結果への対応
もう少し学生に発言を促すように,という意見があった。
学生に発言させる前に自分で説明してしまうことが多かったので,自分の説明を減らし,学生の意見を問うようにしている。
学生への意見
上記と関連しますが,やはり北大の学生はゼミでおとなしすぎる,という印象を持っています。
もっと自分から積極的に発言するという姿勢がほしいものです。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
2,3年前から授業を何回か残して第1回目のレポートを提出させ,その後全体ディスカッションをする方法を導入している。しかし,授業時間数の関係から2回ないし3回程度しか時間が取れないため,全員の参加が難しく,今年度,昨年度ともこの点に対する改善要望が寄せられている。担当者としても,参加型授業を拡充したいと考えているが,担当範囲が広く現状でも十分な知識伝達が行えないため,実施方法に苦慮している。現在も良案は見出せないでいるが,試行錯誤を重ねて行きたいと考えている。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
設問5,6のわかりやすさ,知的刺激に関して,学生諸君から厳しい評価を受けて,残念に思うとともに,たくさん盛り込んだ講義内容に関する取捨選択が必要と感じました.
本講義は組織変更のカリキュラム変更に伴い,次年度は単位未取得者に対する講義のみとなりますが,今回の評価に基づき,内容改訂を考えていきたいと思います.
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
「教科書に間違いが多い」との指摘は,そのとおりだと思います。しかし,本講義で必要な内容をできるだけ多くカバーする大学レベルの教科書で,この教科書に勝るものが今のところ見つかりません。間違いは講義の中で指摘しますし,ミスプリ程度の間違いがほとんどですので,内容のよさを優先している点,了解ください。
「教科書が手に入りづらかった」との指摘は,生協が減数発注したためと思います。来年度からは,必要部数用意するよう依頼します。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
工学部の学科再編のため本科目は今年度で閉講となりますが,新学科での科目「数値計算」(情報エレクトロニクス学科コンピュータサイエンスコース)においてアンケート結果を活かして授業を改善します.アンケートの自由記述で要望のあった「演習」や「プログラミング」については,現在は学期末のレポート課題として課していますが,新学科では「数値計算」と同期に開講される「コンピュータサイエンス演習III」において毎週実施します.
今回の授業アンケート結果を受けての対応及び意見等
今回の授業アンケート結果において評価結果が全体平均を下回った設問内容,具体的には,「9.教員は学生の質問・発言等に適切に対応した。」,「14.授業内容が他領域と幅広く関連することを理解できた。」に関して真摯に受け止めています。本講義は,前もって「ベクトル解析」についての基礎知識を必要としますが,これまでは,この講義のなかで「ベクトル解析」に関する学習を行っていたため,上記2点に対応するだけの時間を十分に確保できなかったと反省しています。幸い,次年度以降,教育システムが変わり,「線形代数」,「ベクトル解析」を学習内容とする「応用数学I」の講義が終了した後に「電磁気学」(講義名変更)の講義が始まるカリキュラムになっていますので,「電磁気学」の内容そのものに関して,学生の理解度を確認しながら,また,この科目が,電気電子工学,情報通信工学などの分野の重要な基盤となっていることを認識できるように講義したいと考えています。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
(1)「レポート課題の提起から提出期限までの期間が短い」
との苦情に関しては,今年度から2週間にして改善しております。
(2)「レポート課題のうち一つが強制されていることは疑問である」
との意見に関しては,これは学生の考え違いであり,本来は試験もレポート課題も全て教員が指定すべきものである。本講では学生にとって有利になるように,好意的に2つの課題の内一題だけを指定し,あとの一題は学生自身が最も自信を持って答えられるものを選択して回答できるようにしているのであって,学生が不平を申し立てるのは筋違いだと思います。
(3)「OHPやスライドで用いた資料を配布して欲しい」
との要望に関しては,今学期も多くの教員が資料を作成して配布していると思うが,今後は,出来るだけそうしてもらうよう努力するつもりです。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
本授業は,情報科学研究科の下岡聡行助教授と私で,固体力学と流体力学の基礎を講義するよう依頼され,それぞれについて5コマ,および10コマの時間配分で行っておりました。
どちらの科目も数式を多く使用するので,学生にとっては簡単に理解できるものではないと思われ,また両科目とも,ほんの基礎的なことだけをやるとしても上記のコマ数で消化することは困難と思われる講義でした。それで本講義に対しては多くの苦情が寄せられましたが,「全体としてやることが多すぎで,カリキュラムに問題がある」という苦情に関しては,その通りであると認めるが,その他に関しては,講義期間中一度も聴いたことが無く,全く心外です。
寄せられた苦情や意見に対する対応としては
(1)「話が聞き取りにくい」「声が小さくて,こもっているので聞きとりづらい」「分かりにくい」[黒板に書くのなら書くでちゃんとやって欲しい」「ただ教科書を読むだけの授業では出席する気もおこらない」などの苦情は,講義中に,その場で言うべきことであり,細長い教室の後ろの方にばかり座っていて,何も言わない,質問もしないでは,改善のしようも無いではないか。
これまで3年間この科目の講義をして来たが,「質問は無いか」と問いかけてもなんの返事もないし,一言の苦情も無く,学生の反応が全く無いので,「本当に分かっているのかいないのか」もつかめずに講義を終了し,試験によって判断するという状況でした。「声が小さくて,聞きとりづらい」「文字が小さくて見えない」ならば,なぜ前方の席に来て受講しないのか,学生の方にも非があるとおもう。私としては,今後は,マイクを使用し,黒板にももっと大きな字で書いて説明するよう努めたいと思います。
「教科書を読むだけの授業」ということに関しては,出来るだけ易しく書かれた教科書を使用しているが,それでもなお,難しいと思われる式の誘導などを,学生が後で読み返した時でも理解できるように,出来るだけ教科書に書かれている内容に沿って説明したいと考えてやっているのであって,容易に理解できて退屈と思われる学生には,一つでも多く教科書の演習問題を解くことをやってみて欲しいと思います。
(2)「全体としてやることが多すぎで,カリキュラムに問題がある」という苦情に関しては,今後は,流体力学だけに絞って,もっと余裕のある講義にしたいと考えています。
(3)本授業では記述式試験により成績の評価を行っており,学生にとって難しい数式をいちいち覚えるのは大変だろうと思って,試験の際は教科書その他講義で配布した資料をすべて持ち込んで,それらを見て解答して良いことにしている が,それでも毎年10%以上の学生が不合格点を取っている。また,過去3年間の成績を見ると「優」と「可」がそれぞれ30%以上で,「良」は15−18%,[可」が10−20%となっており,出来る学生と出来ない学生の差が大きく開いていて,中間層が極端に少ないような分布になっている。難しい科目ほど,勉強するかしないかで,結果に大きな差がでてくると思われます。学生には,本授業が2単位の必修科目であり,その内訳は,(30時間の予習)+(30時間の授業)+(30時間の復習)となっていることを認識して,不満があるならその場で言えるよう,もっと元気を出して勉強していただきたいと思います。
今回の授業アンケート結果を受けての対応,意見
学生アンケートによれば,この実習の評価は比較的高かったので,安心しています。ただし,シラバスに関してだけは評価が非常に低かったようです。しかし,理学部生物科学科ではこれら選択の実習に関しては,事前に説明会を行っており,シラバスの内容はあまり重要とは思えません。シラバスを見て選択する学生はほとんどいないと思われるからです。そういう事情があり,シラバスを私は重視しておりませんので,特別改善を考えておりません。