13tレースウェイ型水槽
水槽ごとに温度の設定を変えて飼育している・
恒温室
実験所では周辺の海から、海水をポンプでくみ上げています。そのため常に新鮮な海水で海産生物を飼育することができます。
多くの生物は、温度や光周期の変化で自分の体をコントロールしています。そのため水温と光周期の管理は飼育実験をするうえで、非常に重要なポイントとなります。実験所には自由に温度や日長を設定できる飼育室が2つあり、様々な条件での飼育が可能です。
研究棟
PCR用プログラム
温度制御装置
標本棚
水道水と海水両方出る流し
濾過装置やヒーター(クーラー)
水中スクーター
ダイビング器材
サンプル瓶、マイクロチューブなどの消耗品や三枚網などのサンプリング用品、船用品などを収納しています。
階段と踊り場の壁には様々な表情を見せる魚たちの写真が展示されています。そのほとんどが卵塊の保護行動、産卵行動、交尾行動などの生態写真で、いつか自分もこんな写真が撮りたい!という情熱が湧いてきます。
残念なのが実験所のギャラリーなのに実験所周辺の海で撮られたものがほとんど無いこと・・・。このギャラリーに我々のフィールドの写真をもっと増やしたいなぁと思っている今日この頃。
収容可能人数72人。普段は実験所の院生がまるで我が家のように自由奔放に使っています。しかし年に数回、大学の授業の一環で臨海実習が行われ、このときは居室も満員になってしまうので院生は我が家を追い出されるわけです。いつも昭和の生活感がにじみ出ている宿泊棟にもこのときばかりは若さがみなぎります!
和室と洋室の2種類あります。(写真は洋室)
某院生の推定によると最大25人まで入れる巨大浴槽があります。水道管が凍結する冬季以外は週に1〜2度お湯を張ってくれます。お風呂の日以外は地元の漁師さん絶賛の熱湯温泉に行って研究の疲れ(?)を癒します。
夜の帳が降りる頃になると、ぽつりぽつりと学生たちが食堂に集まってきます。普段はそれぞれのペースで食事をとっていますが、何か心に衝撃が走った時にはみんなで一緒に晩御飯を作って食べることもあります。
時々輪読会などのゼミをやったり、学会発表の練習をしたりするのにも使われます。
写真はひな祭り!ということでちらし寿司なんぞを食べてみたりしているところ。
臼尻町の外食事情は、ちょっと悲しくなるほど悪く、実験所を利用する学生たちはみな、基本的には自炊しています。実験所の厨房には、中華料理屋もびっくりの火力を誇るガスコンロ、前浜の幸をぞんぶんに活かしきる両面魚焼き機(ピザも作れる!!)など、自炊意欲を刺激する武器が数々そろっています。実験所の学生たちは日々ここで腕を磨いております。
小さな台所とテーブルがあります。学生、教官、職員の憩いの場であり、研究や実験所の将来について熱く議論を戦わせる場でもあります(?)。めいめい気ままにお茶を飲んだり新聞を読んだりしています。
国内、国外問わず様々な人たちが臼尻実験所を利用してほしいという思いを込めて作られた部屋です。現在は第2DNA実験室としても使われています。
タンクを保管しておく建物です。コンプレッサーもあり、タンクの充填ができます。
潜水調査の際、岸からエントリーして調査ポイントに向かうことができます。東側と西側の2箇所あります。2008年5月には西側斜路が改修され新しくなりました。
魚礁に潜水調査に行くときの様子
実験所所有の船外機付きの磯舟です。岸からやや離れた場所に潜水調査に行ったり、網や籠でのサンプリングをしたりする際に、技官の野村さんが舟を出してくれます。
文字通りゲストのための家です。寒流の生物の野外調査や飼育実験、DNA実験など、ここの施設を利用するために、他大学や他の研究機関、教育機関に所属する研究者の方もたびたび実験所を訪れます。そのような外部の研究者の方が気持ちよく過ごせるようにと、退職された技官の方のおうちを改装して作りました。シャンデリア付きの豪華さで(嘘)、先生も張り切って、なんと浴衣まで用意してしまいました(ほんと)。
利用したいという方はこちらまで
絵の上にポインタを持っていくと説明が表示されます
ガス湯沸し式お風呂が2室とシャワー室が1室あります。いつでも好きな時に入れるので、海に潜ったあとや肉体労働が終わった後など、さっぱりしたいときにすぐに入れます。
しかも風呂の外に長いホースのついたシャワーがあるので、冬の冷たい海に潜ったあとでも温水で器材や体を洗うことができます。
2007年5月に完成した3つ目の斜路。海水汲み取りポンプのすぐ脇に作られました。実験所北側の藻場や岩礁帯へのエントリーがしやすくなり、岸からの潜水調査の幅が広がりました。