寳金清博総長

ホームカミングデー ----お久しぶりです!------

 皆様、お元気でお過ごしのことと思います。北海道大学ホームカミングデー2022を迎える時期となりました。

 北海道大学は、ご存知のように4年後の2026年に、創基150周年の大きな記念の年を迎えます。本学の近年の学生や教職員を入れますと、国内外におそらく、15万人以上の卒業生(OB・OG)、そして、元教職員等の関係者がいらっしゃると想像しています。

 従って、日本中どこに行っても、本学の卒業生、関係者にお目にかかります。あるいは、偶然お会いした方が北大出身の方であったり、この方も北大出身かと驚いたりすることもしばしばあります。幸い、各地の同窓会の関係者から、お声がけいただきますので、出来る限り現地に赴き、皆さんとご一緒するようにしています。これは、北海道大学総長として、最も重要な仕事だと思っています。残念ながら、日程調整ができず、理事や副学長にお願いすることや、コロナ禍のため、対面が叶わず、オンラインになることもありますが、今後も卒業生、北大関係者の皆様との出会いを大切にしたいと思っております。

 その中で、このホームカミングデーは、普段、お目にかかることのできない多くのOG・OB、関係者と接することのできる大切な機会であり、毎年、楽しみにしています。

 昨年も触れましたが、ホームカミングデーは、米国で始まり、卒業生・元教職員が母校に一年に一度集まり、フットボールの試合観戦、音楽祭などのイベントに参加して、旧交を温め、現役の学生・教職員と交流を深める事業で、秋に行われます。適切な日本語がないことや、日本における歴史が浅く知名度が低いこともあり、発展途上のイベントです。

 北海道大学では、在学生や教職員が、OG・OBを一年に一度、故郷である北海道大学にお迎えして、大学の「今」を紹介し、また、様々なイベントで交流を深めることが、このホームカミングデーの最大のミッションと考えています。

 北海道大学は、2022~2027年度の第4期中期目標期間のビジョンの一つとして、「繋がる・拡がる、連携の北大」を掲げています。卒業生はもちろん、広く地域社会や学生の保護者の方々との繋がりの強化を重視しています。このホームカミングデーも、そういった方針に基づく活動の一つと捉えています。

 最初に述べましたように、本学は、4年後の2026年に創基150年を迎えますので、今年から数年間のホームカミングデーは、特別な意味を持つものと思っています。

 北海道大学は、「世界の課題解決に貢献する大学」であると同時に「地域課題解決に貢献する大学」という新しい日本の大学像を目指しています。その基盤となるのは、これまでの素晴らしい歴史であり、他に類を見ない美しい四季に恵まれたキャンパスです。この財産を育て継承してきた先人に感謝し、卒業生も含めて、広く地域社会の方々と連携するイベントとして、さらに大きく育てていきたいと考えています。

 皆様の本学への更なるご支援を、心よりお願い申し上げます。

令和4年9月24日 北海道大学総長
寳金 清博
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