○北海道大学大学院特別教育プログラムOne program for Global Goals規程

令和4年4月1日

海大達第43号

(趣旨)

第1条 この規程は、北海道大学(以下「本学」という。)が国を越えた大学間連携を活用して実施する、持続可能な社会の実現に資する人材を育成する教育プログラムに関し、必要な事項を定めるものとする。

(名称)

第2条 前条の教育プログラムは、大学院特別教育プログラムOne program for Global Goals(以下「本プログラム」という。)と称する。

(目的)

第3条 本プログラムは、国際社会において必要となる多文化を理解する能力、コミュニケーション能力及び自らの専門分野と異なる研究分野とを融合して新たな研究分野を切り開く能力を備えるとともに、持続可能な開発目標に関する専門的又は分野横断的な課題を抽出し、及び解決することができる人材を育成することにより、もって世界の持続的発展に貢献することを目的とする。

(プログラム)

第4条 本プログラムに置くコース及び課程並びに各課程の受入対象者及び受入人数は、次の表のとおりとする。

コース

課程

受入対象者

受入人数

PAREコース

NJE3コース

STSIコース

基礎プログラム課程

本学大学院の修士課程、専門職学位課程及び博士課程に在籍する学生

本学の学士課程に在籍する学生であって、大学院共通授業科目の履修が認められた者

各年度100名程度

本プログラムの実施のため本学と学生交流に関する協定を締結している大学(以下この表及び別表において「連携大学」という。)の大学院に在籍する学生

連携大学の学士課程に在籍する学生であって、本プログラムへの参加が認められた者

各年度50名程度

発展プログラム課程

本学大学院の修士課程、専門職学位課程及び博士課程に在籍する学生

各年度20名程度

連携大学の大学院に在籍する学生

各年度20名程度

(プログラム長)

第5条 本プログラムに、プログラム長を置き、総長が指名する副学長をもって充てる。

2 プログラム長は、本プログラムの運営に関する業務を統括する。

(プログラムマネージャー)

第6条 本プログラムに、プログラムマネージャーを置き、総長が指名する副学長又は副理事をもって充てる。

2 プログラムマネージャーは、プログラム長の命を受け、本プログラムの運営に関する業務を実施する。

(コース長)

第7条 第4条に規定するコース(以下「各コース」という。)にコース長を置き、当該コースの授業科目を担当する本学の専任の教授をもって充てる。ただし、当該コースの運営上特に必要がある場合は、国立大学法人北海道大学特任教員就業規則(平成18年海大達第35号)第3条第1号に該当する特任教員のうち、特任教授の職にある者をもって充てることができる。

2 コース長は、コースを代表してコースの業務を掌理する。

3 コース長は、プログラム長が任命する。

(運営会議)

第8条 本プログラムに、本プログラムの編成及び予算に関する事項の審議並びにコース間の連絡調整を行うため、運営会議を置く。

2 運営会議の組織及び運営については、総長が別に定める。

(幹事会)

第9条 本プログラムに、運営会議から付託された事項を審議するため、幹事会を置く。

2 運営会議は、その定めるところにより、幹事会の議決をもって運営会議の議決とすることができる。

3 幹事会は、審議結果等の活動状況について、適宜、運営会議に報告するものとする。

4 幹事会の組織及び運営については、別に定める。

(コース国際運営委員会)

第10条 各コースに、コースの編成及び大学間連携並びに課程の受入許可及び修了認定に関する事項を審議するため、コース国際運営委員会(次項及び次条において「国際運営委員会」という。)を置く。

2 国際運営委員会の組織及び運営については、別に定める。

(コース会議)

第11条 各コースに、国際運営委員会から付託された事項を審議するため、コース会議を置く。

2 国際運営委員会は、その定めるところにより、コース会議の議決をもって国際運営委員会の議決とすることができる。

3 コース会議は、審議結果等の活動状況について、適宜、国際運営委員会に報告するものとする。

4 コース会議の組織及び運営については、別に定める。

(授業科目及び単位)

第12条 本プログラムの授業科目及び単位は、別表のとおりとする。

(修了要件)

第13条 基礎プログラム課程の修了要件は、各コースにおける基礎プログラム課程の所定の授業科目を履修し、5単位以上を修得することとする。

2 発展プログラム課程の修了要件は、次の各号のいずれかの要件を満たすこととする。

(1) いずれかのコースにおける基礎プログラム課程を修了した上で、各コースにおける発展プログラム課程の所定の授業科目を履修し、4単位を修得すること。

(2) いずれかのコースにおける基礎プログラム課程の基礎科目3単位以上を修得した上で、各コースにおける発展プログラム課程の所定の授業科目を履修し、4単位を修得すること。

(事務)

第14条 本プログラムに関する事務は、学務部国際交流課において、関係各課及び関係教育研究組織の協力を得て処理する。

(雑則)

第15条 この規程に定めるもののほか、本プログラムに関し必要な事項は、別に定める。

この規程は、令和4年4月1日から施行する。

(令和5年3月7日海大達第16号)

この規程は、令和5年3月7日から施行し、令和4年4月1日から適用する。

(令和5年4月1日海大達第40号)

1 この規程は、令和5年4月1日から施行する。

2 令和5年3月31日に本学に在学する者のうち本プログラムの課程の受入許可を受けた者については、改正後の第4条及び別表の規定にかかわらず、なお従前の例による。

別表(第12条関係)

PAREコース

課程

区分

授業科目

単位

備考

基礎プログラム課程

導入科目

国際SDGs入門

1


北大ニセコSDGsサマースクール

1

基礎科目

SDGs演習:課題解決に向けた国際共修PBL(オブジェクトシアター)

1

「SDGs基礎論:グローカルな課題認識と国際協働」及び「SDGs基礎論:アジア諸国と日本における人口・活動・資源・環境の連環(PARE)」を含む3単位以上を修得すること。

SDGs演習:課題解決に向けた国際共修PBL(プレゼンテーション)

1

SDGs基礎論:グローカルな課題認識と国際協働

1

SDGs基礎論:アジア諸国と日本における人口・活動・資源・環境の連環(PARE)

1

国際経験科目

SDGs実習:サマースクール in Japan(PARE)

2

2単位以上を修得すること。

SDGs実習:スプリングスクール in ASEAN(PARE)

2

発展プログラム課程

地域科目

SDGs海外大学演習

2

2単位を修得すること。

実践科目

SDGs実践科目:PARE特定課題研究(PARE)

2

2単位を修得すること。

注1 基礎科目、国際経験科目及び実践科目は、北海道大学大学院共通授業科目規程(平成12年海大達第24号。以下「大学院共通授業科目規程」という。)に規定する共通授業科目として開講する。

注2 導入科目は、北海道大学専門横断科目規程(平成31年海大達第50号。以下「専門横断科目規程」という。)に規定する専門横断科目のうちから、プログラム長が指定する科目をもって代える。

NJE3コース

課程

区分

授業科目

単位

備考

基礎プログラム課程

導入科目

国際SDGs入門

1


北大ニセコSDGsサマースクール

1

基礎科目

SDGs演習:課題解決に向けた国際共修PBL(オブジェクトシアター)

1

「SDGs基礎論:グローカルな課題認識と国際協働」及び「SDGs基礎論:北方圏と日本における環境・文化・開発(NJE3)」を含む3単位以上を修得すること。

SDGs演習:課題解決に向けた国際共修PBL(プレゼンテーション)

1

SDGs基礎論:グローカルな課題認識と国際協働

1

SDGs基礎論:北方圏と日本における環境・文化・開発(NJE3)

2

国際経験科目

SDGs実習:北海道の過去と現在―石狩・空知の歴史―(NJE3)

2

2単位以上を修得すること。

SDGs実習:北方圏デザインスクール(NJE3)

2

SDGs実習:北方圏演習:北極域の大気と海洋と陸域の環境・社会(NJE3)

2

SDGs実習:北方圏の歴史・言語・美術(NJE3)

2

SDGs実習:北方圏の地域デザイン(NJE3)

2

発展プログラム課程

地域科目

SDGs海外大学演習

2

2単位を修得すること。

実践科目

SDGs実践科目:北方圏研究特別演習(NJE3)

2

2単位を修得すること。

注1 基礎科目、国際経験科目及び実践科目は、大学院共通授業科目規程に規定する共通授業科目として開講する。

注2 導入科目は、専門横断科目規程に規定する専門横断科目のうちから、プログラム長が指定する科目をもって代える。

STSIコース

課程

区分

授業科目

単位

備考

基礎プログラム課程

導入科目

国際SDGs入門

1


北大ニセコSDGsサマースクール

1

基礎科目

SDGs演習:課題解決に向けた国際共修PBL(オブジェクトシアター)

1

「SDGs基礎論:グローカルな課題認識と国際協働」及び「SDGs基礎論:インドと日本における社会基盤工学(STSI)」を含む3単位以上を修得すること。

SDGs演習:課題解決に向けた国際共修PBL(プレゼンテーション)

1

SDGs基礎論:グローカルな課題認識と国際協働

1

SDGs基礎論:インドと日本における社会基盤工学(STSI)

1

国際経験科目

SDGs実習:STSI短期特定課題研究(STSI)

2

2単位以上を修得すること。

SDGs実習:インドにおける特定課題研究(STSI)

2

オプション科目

日本語・文化基礎Ⅰ(STSI)

1


日本語・文化基礎Ⅱ(STSI)

1

インド言語・文化基礎(STSI)

1

発展プログラム課程

地域科目

SDGs海外大学演習

2

2単位を修得すること。

実践科目

SDGs実践科目:STSI長期特定課題研究(STSI)

2

2単位を修得すること。

注1 基礎科目、国際経験科目及び実践科目は、大学院共通授業科目規程に規定する共通授業科目として開講する。ただし、連携大学の学士課程に在籍する学生であって、本プログラムへの参加が認められた者に係る基礎科目及び国際経験科目は、北海道大学工学部規程(平成7年海大達第12号)別表専門科目の表に規定する科目のうちから、プログラム長が指定する科目をもって代える。

注2 導入科目及びオプション科目は、専門横断科目規程に規定する専門横断科目のうちから、プログラム長が指定する科目をもって代える。

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令和4年4月1日 海大達第43号

(令和5年4月1日施行)