年頭のご挨拶 ----Second Ambitious Challenge for Next 150 Years----
新年あけましておめでとうございます。
北海道大学を代表いたしまして、本学をご支援いただいている関係者及び地域の皆様、そして、学生・教職員の皆様に新年のお祝いを申し上げます。
ご承知のように、本年2026年は、本学にとって創基150周年の記念すべき年となります。1876年に、札幌農学校として札幌の地に開校されて以来、帝国大学、新制国立大学の時代を経て、現在は学部・大学院・研究所数などにおいて、日本有数の規模の総合大学に成長して参りました。人文・社会・自然科学のあらゆる学術の基盤が、本学には実装されてきました。また、戦前から現在に至るまで、世界の課題、地域の課題解決を目指す特色ある研究所等も付設されてきました。
これは偶然ではなく、広い北海道における最大の総合大学である北海道大学には、人材育成、高度な研究の観点から、人文・社会・自然科学の全ての領域を網羅する責務が、社会から付託されていたものと考えられます。
多数の学部、大学院、研究所等の存在は、一方で、学術の分断(サイロ化)を引き起こす可能性がありましたが、本学では、伝統的に、融合研究の精神が醸成されてきました。国際的に卓越した教育・研究力(Excellence)から社会課題を解決する展開力(Extension)に繋げるビジョンとして、私たちは、「HU VISION 2030」を掲げています。そして、このビジョンが目指す革新的社会変革(イノベーション)には、学際的研究・融合研究の加速、教職共同を軸とした経営改革が不可欠です。
150年前、農学の先進国であった米国から、当時、高名な学者であったW.S.クラーク博士をはじめとする米国の新進気鋭の教師を札幌に招聘し、寒冷地農業の確立をミッションとして、本学の最初の挑戦「First Challenge」が始まりました。この挑戦は、150年後の今も続いており、昨年からは、農業・林業・水産業の環境再生を目指した共同プロジェクト拠点を設置し、理系・文系の全学部が参画する研究体制を整備することで、学際的研究・融合研究をさらに加速するシステムが動き出しています。
加えて、現在、本学は、再生可能エネルギー、先端半導体の人材育成・研究という大きな価値創造を通じて、「北海道デジタルパーク」の構想実現に伴走しています。これらを私は、北海道大学の第二の挑戦として、「Second Ambitious Challenge」と呼んでいます。
そして、その挑戦は、新しい価値創造を可能とする大学自身の変革を必然とするものであり、そのことも含めて「Second Ambitious Challenge」と考えています。
創基150周年の本年は、多くのイベントや式典を通じて、本学と繋がる全てのステークホルダーと共に、北海道大学の150年を振り返り、その節目を祝う特別な年です。しかし、それ以上に、「Second Ambitious Challenge」に挑戦する本学の次の150年に向けたスタートの年となります。どうか、今後も皆様の大きなご支援をお願い申し上げます。
末筆とはなりますが、北海道大学にとってこの記念すべき特別な2026年が、皆様方にとっても、素晴らしい一年になりますことを祈念して、年頭のご挨拶とさせていただきます。