オピニオン
Opinion
President's Column
President's Columnでは、大学を取り巻く国際的な話題にも触れながら、私が日頃思っていることを発信していきます。大学の国際化を考えると、今更ながら、こうしたメッセージ発信は英語で行うのが自然かと思います。留学生や海外の皆さんにも是非読んで戴きたいと思います。以前の日本語コラム「北光一閃」も下にアーカイブしていますのでそちらもご覧ください。
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No.7「Oppenheimer and AI」今、日本でも、アカデミー賞を受賞した映画「オッペンハイマー」が公開されています。原子爆弾を開発したマンハッタン計画の中心になったオッペンハイマー博士の苦悩を描いています。日本でも賛否両論も含めて、メディアが論評し、広く、取り上げられています。
今、私たちは、人工知能AIという新しい技術を手に入れています。このAI技術が、世界を幸せにするか、あるいは、オッペンハイマー博士らが開発した核兵器のように、世界に対して大きなリスクをもたらすかは、今後の私たちの肩にかかっています。社会科学も含めて科学に関わる私たちには、自分たちの研究がどのように世界に影響を及ぼすかという想像力が必要です。 -
No.6「87th in the world」今年の大学共通試験では、英語の難易度が高かったことが話題になった。このレベルで平均点以上を取る学生が北大に入学してくる。にも拘わらず、日本人の英語能力は、世界でも87位と惨憺たるものである。かく言うこの総長も、中学一年生以来50年以上、英語を勉強してきたし、留学も2年半もしている。それでも、いまだに、rightとlightの発音に苦労するし、ParisとPalaceが聞き取れないのは、悲しい限りである。どうして、日本人は、かくも英語が上達しないのか…