オピニオン
Opinion
President's Column
President's Columnでは、大学を取り巻く国際的な話題にも触れながら、私が日頃思っていることを発信していきます。大学の国際化を考えると、今更ながら、こうしたメッセージ発信は英語で行うのが自然かと思います。留学生や海外の皆さんにも是非読んで戴きたいと思います。以前の日本語コラム「北光一閃」も下にアーカイブしていますのでそちらもご覧ください。
-
No.12「The Second Challenge in 150 years」先端半導体のラピダスの北海道進出がきっかけになり、世界的なメディアに「北海道」や「千歳」の言葉をしばしば見かけるようになった。
アメリカも中国も、日本の半導体産業の再生に強い関心を持っている。
世界から注目されている、札幌農学校以来の北大の第二の挑戦、歯車はすでに回りだした。 -
No.11「A blue Nobel Prize week」ノーベル賞の受賞対象を見ると、科学の大きな転換点が見える。今年のノーベル賞のうち、物理学賞と化学賞は、いずれも、人工知能・AIに関連したものであった。特に、ノーベル化学賞については、AIを活用したたんぱく質の立体構造解析の業績に与えられた。
その内容は、この賞に相応しいものであり、文句なしの受賞であると敬意を表したい。しかし、科学に関わるものとして、大きな戸惑いも生まれた。それは、これまでのノーベル化学賞と異なり、業績の中核的な部分にAIによる解析があったことである。
その意味で、今年のノーベル賞は、大きな科学的業績がAIにより生まれる時代の幕開けを意味しているような気がする。