オピニオン
Opinion
President's Column
President's Columnでは、大学を取り巻く国際的な話題にも触れながら、私が日頃思っていることを発信していきます。大学の国際化を考えると、今更ながら、こうしたメッセージ発信は英語で行うのが自然かと思います。留学生や海外の皆さんにも是非読んで戴きたいと思います。以前の日本語コラム「北光一閃」も下にアーカイブしていますのでそちらもご覧ください。
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No.9「Fundraising for our 150th anniversary—What an arduous and fascinating job!!」いろいろな学問を広く浅く知ることができるのは、辛いことの多い総長職に対する、数少ないご褒美である。ただ、金融やお金集めのスキルまで学ぶことになるとは思っていなかった。子供の頃から、倹約と質素こそが美徳と教わってきた人間が、総長になって、寄付金集めに奔走することになった。
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No.8「The weak yen and universities-Japan's research in jeopardy」最近のドラマのタイトルを借りれば、「不適切にもほどがある」。この数年続いてきた円安は、限界を超えた感がある。いろいろな場面で、驚くようなことが起こっているが、日本の研究にとっても、言葉で言い尽くせないほどの悪影響が及んでいる。
国際空港で、カップヌードルをトランクいっぱいに詰め込んだ知り合いの研究者に出会った。海外での食費を節約するためである。涙が出た。国の力が衰えるということは、こういうことだ。