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北海道大学主催「第15回北海道地区留学生担当教職員連絡会議」を開催

 留学生センターでは,毎年,北海道内の国公私立大学並びに高等専門学校で,外国人留学生又は日本人学生の海外留学にかかわる教育・指導又は事務を担当する教職員を対象として,北海道地区留学生担当教職員連絡会議を開催しています。第15回を迎えた今回は,JAFSA(国際教育交流協議会)及び札幌圏大学国際交流フォーラムとの共催により,11月18日(金)に開催しました。
 今回の会議では,テーマを「海外派遣のリスクマネジメント」とし,2001年の全米同時多発テロ以降,テロ・SARS・鳥インフルエンザのまん延・ハリケーンによる被害など世界が未曾有(みぞう)の危機にさらされている状況の下で,大学として海外派遣のリスクマネジメントの重要性を認識し,シミュレーションを実施することの必要性について考えることを目的としました。講師には,中部大学客員教授・JAFSA理事・JCSOS(海外留学生安全対策協議会)理事の服部 誠氏を迎え,講演会と危機対応シミュレーションを行いました。
 シミュレーションでは,語学研修中に現地で発生したバス事故に対応すべく,今回参加した北海道地区の国立大学・高専6校,私立大学12校及び本学の教職員を含む42名により,緊急対策本部を組織し,緊急対策本部長の下で「総務経理対応班」,「マスコミ対応班」,「情報収集現地対応班」及び「家族対応班」の4班に分かれ,本番さながらのやり取りが行われました。最後に,1時間半にわたって各班が議論した内容について取りまとめ,班別に発表を行いました。講評では,「途中で若干アドバイスを与えたものの,初めてとは思えないほどの良い出来であった」と講師が感心する場面もありました。また,参加者のほとんどはシミュレーションへの参加が初めてということもあり,若干疲れた表情でしたが,貴重な体験を通し,危機管理に対する普段からの心構えやシミュレーションを実施することの重要性について認識を新たにしたようでした。
 留学生センターでは,本会議の開催にあたり,今後とも,時代の要請にあったテーマを取り扱っていくことを計画しています。

シミュレーション風景(班別討議) シミュレーション風景(討論結果発表)
シミュレーション風景(班別討議) シミュレーション風景(討論結果発表)
(学術国際部国際企画課留学生交流室)

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