レーン記念賞をご存じでしょうか?学部1・2年次に受験したTOEFL-ITPの成績が特に優秀で,かつ,他の英語成績も優秀な学生に贈られる賞です。北海道大学で第2次世界大戦をはさんで通算32年の長きにわたって外国人講師として英語教育に尽くしたハロルド.M.レーン(1892〜1963年)の功績を記念して1964年(昭和39年)に設けられた奨学金を引き継ぎ,現在はメダルを授与しています。
そのレーン先生のご息女が,今回約20年ぶりに札幌にお見えになり,去る11月28日(月)本学を訪問されました。
五女のキャサリン ブルーワー氏,孫のマーク ブルーワー氏は,キャサリン氏のご学友木下俊郎名誉教授の案内で総長を表敬訪問され,総長室においてレーン先生との思い出を語り合いました。
その後,高等教育機能開発総合センターにおいて,佐伯副学長,レーン小委員の奥助教授,土田講師及び岩佐学務部長とともにレーン先生,ポーリン夫人,幼少のころのご本人のなつかしい写真をご覧になり本学での生活を思い起こされておられました。
また,図書館北分館では,寄贈されたレーン先生の蔵書を閲覧しているコーナー「レーン文庫」を訪れ,大平分館長の説明のもと,実際に本を手に取り,しばらくの間感慨にひたっておられました。
当日は天候にも恵まれましたので,モデルバーン,外国人宿舎跡地,ポプラ並木,クラーク像,エルムの森,農学部前庭を回られました。
今回のご訪問は,関係者にとっても生涯本学の英語教育に尽くされたレーン先生,夫人の功績を再認識する良い機会となりました。 |