理学研究院分子情報連携研究センター
「分子情報生命科学シンポジウム2008」を開催 |
2月29日(金),理学部7号館において,文部科学省「キーテクノロジー研究開発の推進(ナノテクノロジー・材料を中心とした融合新興分野研究開発)」の研究拠点形成型プログラムである,『生命分子の集合原理に基づく分子情報の科学研究ネットワーク拠点』の一環として,分子情報生命科学シンポジウム2008が理学研究院分子情報連携研究センターの主催で開催されました。本プログラムは,物質科学,生命科学と情報科学を結び,新しい物質科学の概念とそれに基づく新しい「科学分野」を創ることを目指しています。これまでの活動を通して,理化学研究所,北海道大学,大阪大学および九州大学に研究サブ拠点を設置し,それぞれに高度な独自性を有した多様な研究分野が,濃密に連携して研究を推進するネットワークを構築しています。本学でも昨年9月に理学研究院に分子情報連携研究センターが設置され,研究体制が整備されています。また,本シンポジウムに先立って4機関の連携協定の調印式が行われました。
シンポジウムは,プロジェクトリーダーである理化学研究所中央研究所の茅幸二所長による本プログラムのコンセプト説明,続いて本研究院の魚崎浩平教授(北大拠点リーダー,分子情報連携研究センター長)からの挨拶によって開会されました。講演会では,大阪大学産業科学研究所の野地博行教授による特別講演をはじめ,拠点間の連携研究成果に関する13件の口頭発表,および今後の新規な連携研究課題の萌芽として29件のポスター発表が行われました。80人以上が参加し,今後のプロジェクトのさらなる発展を予感させる活発な討論がなされ,新しい学問領域,分子情報生命科学の確立へ向けた重要な歩みとなりました。
また,講演会終了後に札幌市内のホテルにて開催された懇親会にもおよそ40人が参加し,互いの親睦を深めるとともに,今後のプロジェクトの展開について熱心な話し合いが続けられました。 |
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野地教授による特別講演 |
ポスター発表の様子 |
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長田理研特任顧問(北大名誉教授)による閉会の挨拶 |
懇親会で挨拶する魚崎教授 |
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(理学院・理学研究院・理学部) |
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