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−化学系関連JSTさきがけ研究者によるシンポジウム−
「化学を基盤とする物質科学イノベーション」を開催

プログラム
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 3月3日(月)の午後,理学部7号館大講義室において,グローバルGCOE「触媒が先導する物質科学イノベーション」と「魅力ある大学院教育」イニシアティブ「高邁なる大志を抱いたT型化学者養成」の共催による−北大化学系関連JSTさきがけ研究者によるシンポジウム−「化学を基盤とする物質科学イノベーション」が科学技術振興機構(JST),日本化学会北海道支部の後援も受け,開催されました。
 さきがけ研究とは,国の政策や社会・経済ニーズの観点から定められる国の戦略目標に基づいて実施されているJSTの研究制度の一つであり,若手研究者による個人型研究を対象としています。現在,理学研究院の化学部門出身あるいは現職員7名が現役のさきがけ研究者(叶深(本学触媒センター), 八木一三(産総研), 上野貢生(本学電子研), 木口学(本学理学研究院), 長谷川裕之(情報通信研), 河合英敏(本学理学研究院), 平塚祐一(北陸先端大))として研究を推進中であり,また7名の経験者が本学化学関連部局でさきがけ研究の経験を基に活躍されています。
 本シンポジウムは若手教員や学生の研究意識の向上と研究面の交流,連携の可能性を探ることを目的として企画されました。
 シンポジウムでは,本研究科魚崎浩平教授によるシンポジウムの趣旨説明に続いて,岡田尚武本学副学長の激励のことば,科学技術振興機構審議役臼井勲氏及び研究第2課長白木澤佳子氏によるさきがけ研究についての説明や文科省からの新たな戦略目標などに関する紹介が行われ,その後現役のさきがけメンバー7名による講演が行われました。講演の座長にはさきがけ研究の経験者7名にお願いしました。
 講演では現役研究者より,最先端の研究内容,さきがけプロジェクトの良さ,今後の抱負など多岐に渡り語って頂き,活発な意見交換が行われました。最後に本研究科化学部門の鈴木孝紀教授よる総括でシンポジウムを閉じました。シンポジウムには,100名以上の参加があり,盛会のうちに終了しました。
 今回,さきがけプロジェクトの現役そして経験者14名が一堂に会することで,さきがけ研究者間の連携が深まったのみならず,本学化学系研究者の研究水準の高さが改めて認識され,若手教員や学生の意識向上にも大いに貢献しました。

(理学院・理学研究院・理学部)

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