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ポーランドの3大学・研究所と触媒化学研究センターの友好学術交流協定
-国際的触媒化学研究ネットワークによるサステナブル社会の実現にむけて-

 ポーランド共和国クラクフのポーランド科学アカデミー触媒・表面科学研究所(Institute of Catalysis and Surface Chemistry, Polish Academy of Sciences),シュチェチンの西ポメラニアン大学化学・環境研究所(Institute of Chemical and Environment Engineering, West Pomeranian University of Technology)及びグダンスクのグダンスク工科大学(Gdansk University of Technology)のそれぞれと触媒化学研究センターの間の友好学術交流協定(Friendship and Academic Exchange Agreement)の調印式が,3月15日(月),17日(水)及び18日(木)に現地にて行われました。調印式には触媒化学研究センターを代表して大谷文章教授が出席し,触媒化学研究センターの活動を紹介する講演を行いました。
 ポーランド科学アカデミー触媒・表面化学研究所は,1968年にポーランド科学アカデミー物理化学研究所(ワルシャワ)内に触媒・表面科学研究室として設置され,1978年に現在の独立研究所になりました。ポーランドの古都クラコフに位置している同研究所は現在15人の教授を含む42人の研究者から構成され,ポーランドにおける触媒研究の中心的役割を果たしており,毎年同研究所においてポーランド触媒会議が開催されています。
 西ポメラニアン大学は2009年1月にシュチェチン工科大学と農業大学シュチェチンが合併して設立された大学で,同大学化学・環境工学研究所は旧シュチェチン工科大学に設置されていた研究所のひとつです。ドイツとの国境に近い港湾工業都市であるシュチェチンにある同研究所は,2005年から所長をつとめるMorawski教授のもと,触媒,光触媒などの化学工学的手法により環境化学研究に取り組み,とくにポーランドにおける光触媒研究の中心的存在となっています。
 グダンスク工科大学は,その前身であるTechnical University in Gdanskが1904年に創立され,1945年に改組されて現在の姿になった長い歴史をもつ大学です。グダンスクは「連帯」で有名なポーランド第一の工業都市です。今回の友好学術交流協定の担当部局である化学科(Chemical Faculty)は1945年の改組時から存続し,現在は,生物工学,化学,化学工学,環境保全工学,環境マネージメント及び材料工学のコースをもち,サステナブル化学研究を推進しています。
 本交流協定の目的は,触媒化学研究センターを核とする国際的触媒化学研究ネットワークの構築を通して持続可能性,すなわちサステナブル社会を実現することです。これまで,協定締結先とは教員個々の相互訪問,大学院生の受入れ及び共同研究を行ってきましたが,今回の友好学術交流協定のもとに,共同研究,若手研究者の派遣と受入れ,合同研究会/シンポジウムの実施などを通じてさらに交流が促進されるものと期待されます。
 
ポーランド科学アカデミー所長Witko教授(右) 西ポメラニアン大学学長室での調印式のあとで地元ラジオ局の取材を受ける グダンスク工科大学学長室での調印式で共同研究担当副学長のZielinski教授(左)
ポーランド科学アカデミー所長Witko教授(右) 西ポメラニアン大学学長室での調印式のあとで
地元ラジオ局の取材を受ける
グダンスク工科大学学長室での調印式で
共同研究担当副学長のZielinski教授(左)
 
(触媒化学研究センター)
 

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