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総合博物館土曜市民セミナー「トリニダード トバゴ共和国の歴史と
文化,自然…常夏の島…」を開催

 総合博物館では11月13日(土)に医学研究科医学専攻博士課程在籍中のロシャン マハビール氏を講師に迎え,土曜市民セミナー「トリニダード トバゴ共和国の歴史と文化,自然…常夏の島…」を開催しました。
 トリニダード・トバゴ共和国は南米北端,カリブ海列島南東端に位置し,2つの主な島から成ります。面積は千葉県ほどで(5,000 ku余り),人口は約130万人です。1498年のコロンブス到着以後スペイン,ついで英国の植民地となり,アフリカ系およびインド系住民が移住した結果,先住民族カリブとアラワクは激減し,現在残されているのは200名あまりに過ぎません。主な産業は石油・天然ガスの採掘であり,常夏の気候を生かした観光や柑橘類の栽培なども盛んです。宗教的にもキリスト教(各宗派)やヒンズー教,イスラム教が共存し,食習慣・音楽(ソカ,チャトニ,タッサ,パランなど)・踊りなど文化的にも実に多様で独特のものを作り上げており,豊かな天然資源とマンパワーによって,この地域の発展の推進力となっています。
 日本に居住しているトリニダード・トバゴ人は,北海道にはマハビール氏ただ一人,全国でも10名程で,アジア圏ではインドにしか大使館が置かれていないと知り,来場者は驚いていたようです。これまであまり知られていないトリニダード・トバゴの文化や歴史に接し,大変興味深く有意義な講演になりました。
 なお,同氏は医師で,脳腫瘍研究のため来日されています。また,当日のセミナーの内容は北大OCW(オープンコースウェア)で見ることができます。
 
講演するマハビール氏
講演するマハビール氏
 
(総合博物館)
 

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