11月12日(金),大学文書館では,資料見学会「平塚直治・直秀の『銹菌研究』来し方−宮部金吾との師弟結びつきを中心に−」を附属図書館4階北方資料室で開催しました。西安信氏(平塚直治のご令孫)の御案内で,平塚保之氏(平塚直秀のご子息)のご家族が見学をされました。23日(火)には,西信博氏・宮田篤子氏のご兄妹(直治ご令孫),高岡治子氏(直治ご息女)をはじめ,ご子孫の皆さまが見学にいらっしゃいました。
平塚直治(1873−1946)は1888(明治21)年札幌農学校予備科に入学し,農学科では宮部金吾教授に師事,1896(明治29)年第14期生として卒業しました。亜麻立枯病研究が評価され,北海道製麻(後に帝国製麻)株式会社技師となり,亜麻産業に尽力しました。直治長男の直秀(1903−2000)は,1923(大正12)年北海道帝国大学予科に入学,農学部農業生物学科で宮部教授に師事し,銹菌研究を直治から受け継ぎました。大学院を経て,鳥取高等農業学校・東京教育大学で教授を務め,1962(昭和37)年には日本学士院賞を受賞しました。 |
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平塚直治・直秀父子と植物病理学教官
(1926年)
平塚直治(左端),宮部金吾(中央),
平塚直秀(右端) |
平塚保之氏(中央)のご家族をお迎えして |
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今回の見学会では,平塚直治・直秀父子の足跡を,@「直治,恩師との出会い」,A「直治・直秀,恩師を囲んで」の二部構成にし,文書類・写真・書簡等などの関連資料(札幌農学校・帝国大学簿書,高岡治子・高尾君子・畠忠正寄贈資料,宮部金吾旧蔵書簡等)でたどりました。 |
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平塚直治ご子孫の皆さまと逸見勝亮館長(11月23日) |
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大学文書館では,今後も,ゆかりの方々が来学される折には,受贈した個人資料や沿革文書・資料を活用して見学会を企画し,交流を深めていきます。 |
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(大学文書館) |
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