部局ニュース

文学研究科「書香の森」にて絵画作品解説会を開催

作品解説をする北村教授

作品解説をする北村教授

 文学研究科・文学部のエントランスホールに「書香の森」と名付けられた空間があります。ここでは,文学研究科の教員が執筆した図書を展示するとともに,図書や芸術に関連する企画展示を行っており,文学研究科の広く多彩な研究を紹介する学術交流と知の発信の場となっています。平成25年9月より「美術の北大」と銘打って本学所蔵の美術作品を紹介するシリーズ企画を展開しています。
 現在は,第3回の企画展示として,工学研究院から小野垣哲之助の絵画《北大工学部風景》《吉町先生像》を借りて,水産科学館に保存されている疋田豊治のガラス乾板から複写した写真《白亜館(旧工学部校舎)》と併せて展示しています。7月2日(水)には,文学研究科芸術学講座の北村清彦教授による,作品の来歴や作者の紹介,白亜館にまつわる作品解説会が行われました。
 当日は,学外からの一般参加者を含め,多くの方にご来場いただきました。白木沢旭児文学研究科長の挨拶の後,北村教授による展示作品の解説がありました。絵画に描かれた初代工学部長である吉町太郎一先生について,吉町先生像作者の加藤顕清について,白亜館について,小野垣哲之助や彼が師事した木田金次郎についてなど,解説は多岐にわたり,和やかな雰囲気で行われました。来場者は,一つの作品をめぐってひもとかれる豊かな鑑賞の世界を楽しんでいました。
 この企画展示は,8月中旬まで行われ,その後は他部局の美術作品の展示を継続的に行っていく予定です。「書香の森」は,広く一般に公開されています。文学研究科のお近くにお越しの際は,お気軽にお立ち寄りください。
 なお,「書香の森」は文学研究科ウェブサイトにおいても紹介しています。
http://www.let.hokudai.ac.jp/book/

(文学研究科・文学部)

前のページへ 目次へ 次のページへ