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総合博物館で大学院生が企画・開発したミュージアムグッズの
販売開始

 2013年度大学院共通科目「博物館コミュニケーション特論V ミュージアムグッズの開発と評価」(担当:湯浅万紀子准教授,藤田良治助教)を受講した大学院生により,2シリーズのグッズが開発され,総合博物館内にあるミュージアムショップにて販売が開始されました。この授業は,ミュージアムショップを運営する株式会社エルムプロジェクトのスタッフにも参加していただき,企画や販売方法の他にグッズ制作業者との交渉なども学ぶ社会体験型の実践的な内容となっています。
 制作された2シリーズは,「雪肌あぶらとり紙」(各250円(税込))と「北の学者からのメッセージマグネット」(各400円(税込))です。授業の中で,博物館に併設されるミュージアムショップでのマーケティングを行ったところ,「女性にターゲットを絞った商品が少ない」「お土産として購入しやすいグッズが欲しい」との意見が多く見られました。リサーチと検討を重ね,あぶらとり紙を制作することを決定し,5名の受講生が,総合博物館のシンボルとも言える中央階段天井のアインシュタインドームをモチーフとしたグッズ制作を進めました。ネーミングやパッケージデザインも学生が行い,期待通りのミュージアムグッズを制作できました。
 一方,日常的に使用でき北海道大学らしいグッズを開発しようと,7名の受講生が,本学を代表する研究者・教育者の名言をプリントした「北の学者からのメッセージマグネット」シリーズを制作しました。ノーベル化学賞を受賞した鈴木 章名誉教授の直筆色紙「精進努力」,札幌農学校(北海道大学の前身)初代教頭のウィリアム・S・クラーク博士の「Boys, be ambitious.」,札幌農学校教授,東京女子大学初代学長などを歴任した新渡戸稲造博士の「Be Just And Fear Not.」をデザイン化しています。
 どちらのシリーズも,学生の発想から生まれ,商品化されたオリジナルグッズです。ミュージアムショップでお手にとっていただければと思います。いずれのグッズにも,受講生による解説文が付されています。
 大学院生はショップの店員を務める学生のアドバイスも受けながら,店頭レイアウトも担当し,プレスや来店者向けにグッズを説明する日を設けてメディアの取材対応も行いました。さらに,来店者へのインタビューを実施し,本プロジェクトの成果を評価していきます。ぜひ大学院生が企画・開発したグッズをショップでお手にとり,ご意見をお寄せいただければと思います。制作過程と大学院生のコメントは当館ホームページと公式Facebookで紹介しています。
http://www.museum.hokudai.ac.jp/
「雪肌あぶらとり紙」シリーズ 青色パッケージ,ピンク色パッケージ

「雪肌あぶらとり紙」シリーズ
青色パッケージ,ピンク色パッケージ

マグネット「北の学者からのメッセージ」シリーズ ウィリアム・S・クラーク(左),新渡戸稲造(中央),鈴木 章(右)

マグネット「北の学者からのメッセージ」シリーズ
ウィリアム・S・クラーク(左),
新渡戸稲造(中央),鈴木 章(右)

グッズを開発した大学院生

グッズを開発した大学院生

(総合博物館)

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