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第2回オープンファシリティシンポジウム・
第1回設備サポートセンター整備事業シンポジウムを開催

 1月22日(木),フロンティア応用科学研究棟オープンホールにおいて「第2回オープンファシリティシンポジウム」,「第1回設備サポートセンター整備事業シンポジウム」を開催しました。全国から,大学,法人,民間企業など参加機関20機関,参加者延べ150名が参加し,「第2回オープンファシリティシンポジウム」では本学における共同利用設備の現状と未来について,「第1回設備サポートセンター整備事業シンポジウム」では各大学による報告と将来ビジョンについて報告や議論が行われました。
 「第2回オープンファシリティシンポジウム」では,2件の講演,2件の報告が行われました。招待講演者として広島大学よりお招きした,技術センター長の山本陽介教授(理学研究科)に「広島大学における研究基盤整備の取組」をご紹介いただき,広島大学における技術センターの現状や装置及び技術職員の雇用問題などハード・ソフト両面にわたる課題を中心にお話しいただきました。また,共用機器管理センター長兼オープンファシリティプラットフォーム長の網塚 浩教授(理学研究院)からは「北海道大学の共同利用設備運営の方向性」と題して講演があり,電子科学研究所の居城邦治教授,創薬科学研究教育センターの前仲勝実教授より,本学オープンファシリティシステムの活動状況及びユーザーとしての意見がありました。本学だけでなく他大学の参加者からも多くの質問があり,後半の意見交換の時間が足りなくなるほど白熱した意見交換が行われました。
 続いて午後に開催した「第1回設備サポートセンター整備事業シンポジウム」は,平成23年度より開始された文部科学省設備サポートセンター整備事業採択大学11校の内10校が一堂に会する初めてのシンポジウムとなりました。上田一郎理事・副学長(技術支援本部長)による開会の辞で始まり,基調講演として文部科学省研究振興局学術機関課の岡本和久課長補佐に「学術研究を取り巻く動向と設備サポートセンター」と題してご講演いただいた後,本学の江端新吾URAがファシリテーターとなり各事業採択校の実施状況に応じてパネルディスカッションを行いました。前半は第2期(平成24〜26年度)採択校の4校の代表者が登壇し,本事業の現状と課題というテーマで討論を行い,後半は第1期(平成23年度)採択校の6校の代表者が加わり,研究基盤整備における大学の戦略・将来ビジョンというテーマで大討論会を行いました。計150分にもなった2つの討論では,「事業採択校間及び地域間連携」「共同利用料金の設定」「共同利用予約システムの整備」など機器共用に係る課題が浮き彫りとなりました。本シンポジウムを機に第2回のシンポジウムへと継続した議論の場の設定の重要性を共有することができました。
 両シンポジウムを終えて,アンケートでは参加者の9割以上の方から,内容に“満足”“まあ満足”との回答があり,「非常に重要な取組であると理解できた」「各機関の取組状況が把握できて大変参考になった」「討論の時間をもっと多く取って欲しかった」などの意見が寄せられ,設備の共同利用への関心の高さがうかがえました。
 シンポジウムに関する資料については,本学のオープンファシリティプラットフォーム事業推進室Webサイトにて公開予定です。
 研究開発活動において,「研究開発プロジェクト」とそれを支える「研究基盤」は車の両輪に例えられます。大学を含め研究機関において,研究に利用される設備は重要な研究資源です。研究基盤が効果的に整備されていなければ先端研究の促進や新たな研究の種も花を咲かすことは困難になります。大型・先端設備の共同利用は研究促進の一翼を担うものです。ご興味のある方はぜひご覧ください。
http://kkyoka.oeic.hokudai.ac.jp/open/facility/
(左)網塚共用機器管理センター長 (右)招待講演を行う広島大学 山本技術センター長

(左)網塚共用機器管理センター長
(右)招待講演を行う広島大学 山本技術センター長

(左)居城教授 (右)前仲教授

(左)居城教授 (右)前仲教授

第1回設備サポートセンター整備事業 シンポジウムの様子

第1回設備サポートセンター整備事業
シンポジウムの様子

(左)上田理事・副学長(右)基調講演を行う文部科学省 岡本課長補佐

(左)上田理事・副学長
(右)基調講演を行う文部科学省 岡本課長補佐

11名のパネラーが登壇したパネルディスカッション

11名のパネラーが登壇した
パネルディスカッション

(創成研究機構)

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