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インドネシア及び北海道で「大学の世界展開力強化事業」採択事業の
基礎科目を開講

グヌンパングランゴ国立公園にて(PAREプログラム)

グヌンパングランゴ国立公園にて(PAREプログラム)

 本学と海外の大学がコンソーシアムを組み実施する2つの大学院共同教育プログラム「人口(Populations)・活動(Activity)・資源(Resources)・環境(Environments)の負の連環を転換させるフロンティア人材育成プログラム(PAREプログラム)」及び「極東・北極圏の持続可能な環境・文化・開発を牽引する専門家育成プログラム(RJE3プログラム)」は,本年3月に,それぞれインドネシアと北海道で基礎科目を開講しました。いずれのプログラムも,本学の複数の大学院が共同で取り組む分野横断的プログラムで,文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」に採択されており,国際本部にセントラルオフィスを設置して運営しています。
 アジアの発展に主導的な役割を担う人材の育成を目的とし,インドネシアとタイの6大学と協働するPAREプログラムでは,3月9日(月)から20日(金)までの12日間,インドネシアにおいて「PAREスプリングスクール」(ホスト大学:ボゴール農科大学)を開講し,本学から18名,インドネシア・タイの国際交流協定校から22名の計40名の学生が受講しました。学生は,本学及びコンソーシアム大学教員が提供する「生態系サービス」に関する講義を受講し,チリウン川流域の水質調査を含むフィールドワークを行いました。また,国籍・文化・学問分野が異なる学生とグループを形成し,一つの課題について討論した結果を,流域マスタープランとして取りまとめ,最終日に発表しました。
 極東・北方圏地域において活躍が期待される専門家の育成を目的とし,ロシアの5大学と協働するRJE3プログラムでは,3月16日(月)から20日(金)までの5日間,本学において「基礎科目」を試行的に開講し,本学から12名,ロシアの国際交流協定校から35名の計47名の学生が受講しました。「基礎科目」では,永久凍土や植生の変化などの「自然環境」,寒冷適応した人類や北方先住民族などの「歴史や文化」,寒冷地の都市・建築・住宅などの「生活環境と地域開発」,エネルギー開発やガバナンスなどの「政治・経済」を主要テーマとし,日露の教員が共同で講義を実施しました。最終日には,各大学に分かれて講義で学んだことなどを発表しました。
 平成27年度は,PAREプログラムは今年で3度目となる「PAREサマースクール」を8月25日(火)から9月8日(火)に北海道で開講し,RJE3プログラムは北海道とロシアで行われるフィールド実習を加えた「基礎科目」を8月に本格的にスタートする予定です。
国,文化,学問分野の異なる学生との協働(PAREプログラム)

国,文化,学問分野の異なる学生との協働
(PAREプログラム)

基礎科目(試行)の講義の様子(RJE3プログラム)

基礎科目(試行)の講義の様子(RJE3プログラム)

日露学生による共同発表(RJE3プログラム)

日露学生による共同発表(RJE3プログラム)

(国際本部国際連携課)

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