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短期留学プログラム「一般教育演習(フレッシュマンセミナー):
グローバル・キャリア・デザイン」を欧州とアジアで実施

 国際本部では,平成23年度より海外の交流協定校,国際協力の現場,躍進する日系企業などグローバル・キャリアに関連する現場の経験を通して,語学研修や交換留学等の海外経験に挑戦することを促すファースト・ステップ・プログラム(FSP)を実施しており,平成25年度からは,一般教育演習(フレッシュマンセミナー:グローバル・キャリア・デザイン)として開講しています。2月17日(火)から3月5日(木)には欧州(英国とフィンランド)で,3月14日(土)から28日(土)にはアジア(シンガポールとベトナム)で海外研修を実施しました。
 欧州プログラムでは,英国では文学部の部局間交流協定校であるロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS),フィンランドでは新しい大学間交流協定校であるトゥルク大学を訪問しました。各協定校では,キャンパスツアー,授業の参加,学生交流を行い,トゥルク大学では副学長から直接留学の魅力について説明していただきました。
 企業訪問では,英国では,NTT Europeや株式会社商船三井,セコムPLC(英国)を訪問し,トップマネジメントの方と直接お話しする機会がありました。フィンランドでは,日系企業以外に,放射性廃棄物の最終処分場であるオンカロ,フィンランド気象庁,国連大学世界開発経済研究所(UNU-WIDER)を訪問しました。
 アジアプログラムでは,羽田空港にある日本航空のロードコントロールセンター,整備場やスカイ・ミュージアムを訪問してからシンガポールに移動しました。シンガポールでは,文学部の部局間交流協定校であるシンガポール国立大学(NUS)とYale-NUS College,ベトナムでは大学間交流協定校であるベトナム国家大学ホーチミン市校で,学生交流,キャンパスツアー,ベトナム語基礎講座,授業参加などを体験し,本学留学プレゼンテーションを行いました。ホーチミンでは,日本語学校も経営しているエスハイや,ホーチミンで最も予約が困難なピザ4P’sを訪問して,IT業界からピザ屋をベトナムで始めた背景について経営者から直接伺う機会もありました。また,マブ会(北海道関係者の会で,なまらまぶいんでない会の略称)による集まりで,ホーチミンで活躍されている公認会計士,弁護士,理髪師,商社など,プログラムで訪問できなかった業種の方々とも懇談する機会がありました。
 プログラムの参加者は日々の各訪問先についての感想をまとめ,特に欧州プログラムでは,英語で感想をまとめて,お世話になったオックスフォード大学やトゥルク大学,日系企業・組織等にフィードバックして学生が得たことについて先方とも共有しました。
 海外研修の半ばでは,各参加者が設定した目標への達成度を報告し,他の参加者の行動に対してコメントするなど,短期のプログラムから最大限の成果が得られるように全員で振り返りのミーティングを行いました。
 2週間の海外研修を終えて,参加者は交換留学する意識が高まった,英語能力向上に真剣に取り組むようになった,大学卒業の進路選択を具体的に考えるようになった,と様々な刺激を受けたことを報告書で表しています。この経験を今後のキャリア形成の計画や具体的な行動に活かすため,3回の事後研修を開催し,その後,参加学生は語学研修や交換留学など具体的な行動計画をまとめて,在学中にそれらの計画を実行し,セカンド・ステップに進むことが期待されています。
 平成27年度は,前期は「グローバル・キャリア・デザイン1・2」として,欧州(英国とフィンランドを予定)とアジア(シンガポールとタイを予定)を訪問する授業を実施する計画です。留学を含む海外体験をより身近なものと感じてもらえるようさらに努めていく所存です。国際本部では,各種相談を受け付けていますので,留学希望の学生にご紹介いただければ幸いです。
問い合わせ先
FSPに関して:ambitious%oia.hokudai.ac.jp(%は@に置き換え)
個別の留学相談:jryugaku%oia.hokudai.ac.jp(%は@に置き換え)
オックスフォード大学難民研究センター所長とのグループ討論

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グループ討論

フィンランドのトゥルク大学での学生交流

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ベトナム国家大学でのベトナム語基礎講座

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ベトナム国家大学での学生交流

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(国際本部国際教務課)

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