3月4日(水)にスタンフォード大学放射線腫瘍学科と合同で「第2回GI-CoRE量子医理工学シンポジウム」を医学研究科学友会館フラテにて開催しました。
本シンポジウムは,GI-CoREの初年度にあたる平成26年度の研究成果の報告と共に,今後の具体的な研究計画を公表する場となりました。国際連携研究教育局副局長である上田一郎理事・副学長による開会の挨拶の後,量子医理工学グローバルステーション長である白𡈽博樹教授より同グローバルステーションの研究総括が発表され,続いてスタンフォード大学ユニット長であるクィンスー・リー教授からはスタンフォード大学の見地から臨床,生物,医学物理部門それぞれの研究成果が報告されました。
続いて,招待講演者である東北大学の神宮啓一教授より「Radiotherapy for Esophageal Cancer in Japan(日本における食道がんに対する放射線治療)」と題し,平成23年の東日本大震災後の東北大学での震災対応実例の紹介を交えながらの講演がありました。
その他,スタンフォード大学からはアマート・ジアッシア教授が放射線生物学に関する詳細な研究計画について発表されるとともに,臨床研究部門についてはアルバート・クーン教授がこれまでの研究成果と今後の展望について講演されました。参加者からも研究内容に関する多くの質問や意見が出され,活発な質疑応答及び意見交換が行われました。
最後に安田和則理事・副学長からGI-CoRE全体の総括として閉会の挨拶があり,国際共同臨床試験を予定している医師や最先端の研究者を含む63名の参加者とともに盛会裡に終了しました。こうした成果を踏まえ,量子医理工学グローバルステーションでは,平成29年の医理工学院創設を見据えた量子医理工学分野での研究・教育を促進すべく,平成27年度は新メンバーも迎え,世界的な研究拠点としての更なる一歩を踏み出す予定です。