4月1日(水)に学内共同施設(研究施設)として,「北極域研究センター」が次世代ポストゲノム棟内2階に設置されました。
地球温暖化による海氷減少,北極海航路の利用頻度増加による経済・社会的影響など,近年様々な切り口で関心が高まる北極域周辺の課題解決促進のため,異分野連携を通して貢献する体制を構築します。また,将来的にはこうした取り組みにおいて,日本の中心的拠点としての機能を担うことを目指します。
本学における北極域とその周辺地域の研究は,各部局においてその研究や開発に資する人材の育成に深く関わってきており,現在では,国内に留まらず広く北方圏諸国との連携のもと,その研究や教育が展開され,本学の強みのひとつとして世界に存在感を示しています。
センターの活動によって,各部局に蓄積された北極域に関する研究と教育の成果を統合・集約し,さらには,世界各国のステークホルダーと共に部局を超えた研究・教育活動を展開することで,北極域における課題解決に貢献する異分野連携研究と次世代の優秀な研究者育成の更なる発展を可能とします。
現在,兼務教員として,文学研究科,経済学研究科,水産科学研究院,地球環境科学研究院,工学研究院,低温科学研究所,スラブ・ユーラシア研究センターから17名が携わり,参画部局は随時拡大予定です。
4月6日(月)に開催した第1回の異分野連携勉強会は,遠隔地会議システムにより函館キャンパスの教員も参加して行われました。7部局・16名の教員が集い,北極域研究に関する文系・理系のアプローチの相違と今後の可能性について活発な議論が行われました。