3月28日(土)・29日(日)の2日間,台北市中心部の交流協会台北事務所文化ホールで,本学院の留学説明会を実施しました。本学院ではこれまで毎年,北京で説明会を行ってきましたが,昨年11月のサハリン国立大学,本年3月中旬の北京・上海に続き,台湾でも初めて開催を試みたものです。
初開催の留学説明会でしたが,2日間合わせて40数名の来場者がありました。説明会では,まず教員が,各専攻でどのような研究教育がいかなる特徴をもった教育方法で展開されているか,先輩たちがどんなテーマで修士論文を書き上げ,修了後はどのような進路に進んでいるか等について紹介したほか,入試の概要や研究生制度についても詳しい説明を行いました。
その後,台湾出身の在校生2名が,研究生から入試合格に至るまでの過程や札幌での院生生活の体験について紹介し,さらにボランティアスタッフとして駆けつけてくれた修了生たちも,それぞれ自分が大学院で取り組んだ研究テーマと現在の仕事などについて紹介を行いました。こうした留学生目線の実体験に即した情報提供は来場者にとって非常に参考になったようで, Q&Aでは学修面・生活面について矢継ぎ早に質問の手が挙がり,本学院への関心の高さがうかがえました。その後の相談コーナーも気取らない雰囲気の中で活発なやり取りが交わされ,特に台湾出身の在校生・修了生と対面で個人的に相談ができた点が大変好評でした。
今回の説明会では,留学希望の学生のみならず,現地の新設私立大学の人文社会学系大学院院長と准教授の先生もご参加くださり,提携を視野に入れた交流を,とのお話をいただきました。本学への台湾からの熱い期待をひしひしと感じさせられた次第です。
また,説明会1日目終了後には,同じく台湾で初めてとなる同窓会(台湾校友会)を開催しました。説明会に協力してくれた修了生4名が出席し,在校生2名も加わり,互いの近況報告や学生時代の思い出話などに花が咲き,大変楽しい一時となりました。文字どおり「校友」としての「縦」の結びつきを強めながら親睦を深めることができ,有意義な集いになりました。
説明会及び同窓会ではアンケートを実施したので,説明会参加者,そして修了生の要望をできるだけ汲み取りながら,今後も継続開催する方向で検討していきます。