部局ニュース

平成26年度北海道大学・帯広畜産大学共同獣医学課程
共同FDの開催

 3月2日(月)・3日(火)に幕別温泉グランヴィリオホテルにおいて,平成26年度北海道大学・帯広畜産大学共同獣医学課程共同FDを開催しました。本学獣医学部教職員46名,帯広畜産大学教職員46名の総勢92名が参加し,昨年の81名を上回る大人数での開催になりました。
 1日目は,帯広畜産大学に到着後,帯広畜産大学の先生方のご案内のもと,各グループに分かれて,動物・食品検査診断センター,病態診断棟,解剖教育研究等の見学を実施しました。夕方,ホテルに移動してからのFDでは,平成27年度から両校でトライアルが実施されるCBT(Computer Based Testing:コンピューターによる知識評価)や,平成27年度に帯広畜産大学で開始するOSCE(Objective Structured Clinical Examination:臨床能力評価)に関して,それらの内容や全国的な取り組みへの準備状況が説明されました。また,夜には懇親会が実施され,帯広畜産大学における教育や研究の様子がスライドで紹介されました。卓球の真剣勝負もあり,打ち解けた雰囲気で懇親会が行われました。
 翌日は,2部に分けてFDを再開しました。第1部は「欧州獣医学教育施設協会(EAEVE:The European Association of Establishments for Veterinary Education)認証取得に向けた予備査察の結果報告」が行われました。日本において初の試みとなるヨーロッパの獣医学の国際認証取得に向けて,共同獣医学課程としてどのような取り組みが必要か,改めて議論が進み,様々な質問がありました。特に平成26年度はEAEVEの関係者を両校に招いての視察と意見交換が行われたので, EAEVE取得のために,またより良い獣医学教育のために,両校のカリキュラムをどのように改善するべきか,その状況が報告されました。
 第2部は「共同獣医学課程カリキュラム3年目を終えての問題点,改善点,科目間の調整等について」のディスカッションが行われました。共同獣医学課程による授業が始まって,両校より多くの先生方が帯広と札幌間を移動し,また事務間の密な連携も必要となっています。授業の実施や成績評価に際しての問題点を,アンケート調査の結果も踏まえて議論しました。
 本学と帯広畜産大学による合同FDは今回で4回目となります。当初は定期的に行われる予定ではありませんでしたが,昨年度のFD実施より,今後もこの合同FDを継続的に実施することになりました。FDに多くの教職員が参加することで国際認証やCBT, OSCEなどに対する理解が進み,また,両大学で行っている共同獣医学課程がより高いレベルでの獣医学教育システムとなること,そして,両校の教職員の交流がますます活発化することが期待されます。
帯広畜産大学での施設見学の様子

帯広畜産大学での施設見学の様子

全体ディスカッションの様子

全体ディスカッションの様子

(獣医学研究科・獣医学部)

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