部局ニュース

文学研究科・文学部でハラスメントに関するFD研修を開催

 文学研究科・文学部では,かねてより部局内に学生相談室を設置する等の対策により,様々なハラスメント問題への対応を強化してきました。平成26年度は,3月4日(水)に人文・社会科学総合教育研究棟W409において,平成24年度から引き続きハラスメント問題をテーマにしたファカルティ・ディベロプメント(FD)研修会を開催しました。
 本年度は,講師に東北大学高度教養教育・学生支援機構の吉武清實教授をお招きし,「キャンパス・ハラスメント防止へ『要注意の教員行動33箇条』〜被害者も加害者も出さないために〜」と題してご講演いただきました。吉武教授は,臨床心理学(学生相談・コミュニティ心理学)が専門で,同大の学生支援開発部門臨床教育開発室室長を務められています。
 吉武教授は,講演と同じ表題の論文(『学生相談所年報』第9号1−18頁,東北大学高等教育開発推進センター 東北大学学生相談所所収)の抜刷を配付のうえ,要点をパワーポイントで示しながら講演を進められました。最初に全体を貫くコンセプトを示したうえで,要注意の教員行動として「授業や教育指導のすっぽかしを繰り返す,あるいは,指導せずほったらかし」から「私的な食事にふたりきりで,たびたび行く」まで計33箇条を指摘しました。いずれも実際にあった事案をもとにした模擬事例とともに解説していただいたので,極めて具体的でわかりやすい展開でした。
 50名余り集まった教職員は,熱心に拝聴し大学におけるハラスメントの対応と予防について多くを学ぶことができました。
 本研究科・学部では,今後もこのような研修会等を積極的に開催していくことによって,様々なハラスメントの防止に真摯に取り組むとともに,より良い充実した教育研究環境の構築に努めていきたいと考えています。
講演を行う吉武教授

講演を行う吉武教授

熱心に話を聞く文学研究科の教員

熱心に話を聞く文学研究科の教員

(文学研究科・文学部)

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