本学に多数設置され,日々の教育・研究時に使用されている局所排気装置等については,労働安全衛生法において,性能維持のための定期自主検査が義務づけられており,具体的な検査方法は,厚生労働省の指針に示されています。指針に沿った検査を行うために必要な知識・技能を習得することにより,各研究室における局所排気装置等の適正な維持管理を推進することを目的に,「局所排気装置等の定期自主検査者講習」を実施しました。今年度は,9月14日(月)から16日(水)に,理学部6号館にて計5回実施し,合計55人が受講しました。
講習では,「局所排気装置の定期自主検査指針」に則ったドラフトチャンバーの定期自主検査を実施できるようになること,当該検査の際に「不具合の発見」と「問題の切り分け」ができ,各自におけるメンテナンスとメーカー等への依頼を適切に使い分けることができるようになることを目標に,川上貴教安全衛生本部准教授による座学により,局所排気装置の定期自主検査指針及び検査に使用する測定器等に関する知識を学びました。また,金澤浩明茨城大学工学部技術部技術専門職員の実技により,実際の検査を体験することで,検査の本質が「性能の確認と維持」であること,通常の使用方法においても定期的なメンテナンスが必要になることの理解を深めました。
なお,化学物質取扱講習会の受講,講習後に実施する各研究室のドラフトチャンバーの検査結果提出等,一定の条件を満たした本講習受講者には修了証を発行することとしています。
また,本講習は,今後毎年度開催することを予定しています。教育・研究時に局所排気装置等を使用する教職員におかれましては,積極的に受講するようお願いします。