高等教育推進機構オープンエデュケーションセンターは,8月5日(金)にフォーラム「北海道大学におけるオープンエデュケーションの広がり」を開催しました。スタジオ型多目的中講義室(情報教育館3階)を会場とし,学内外から57名の参加者が集まりました。
当センターは,オープン教材の開発を通して学内の教育の質向上に貢献することを目的に,平成26年に設立されました。本フォーラムは,この2年間の取組みを学内外の関係者に紹介すると同時に,大学教育におけるオープンエデュケーションの可能性と課題について,参加者と共に考えることを目的に実施したものです。
プログラムの前半では,当センターの活動を紹介し,後半では我が国におけるオープンエデュケーションの開拓者である飯吉 透教授(京都大学理事補・高等教育研究開発推進センター長)による特別講演とパネルディスカッションを行いました。活動紹介では,オープン教材開発の主な事例5件を,担当教員と当センター職員が事例ごとに2人1組になって紹介し,学内におけるオープン教材活用の多様な取り組みを参加者と共有しました。休憩時間には,高等教育機構S講義棟に新設されたスタジオ見学,著作権及びELMSについての説明会を行いました。特別講演では,飯吉教授から京都大学での活動事例を交えつつ,国内外におけるオープンエデュケーションの現状と今後についてお話しいただきました。
パネルディスカッションでは,短時間ながら活発な質疑応答が行われました。「オープンエデュケーションは一過性のものではなく,これからの高等教育の新しい基盤になる」「良い教材制作のためには,スタッフと教員との連携が重要」「教職員のネットワークを活用して,学内の研究・教育資源に積極的にアプローチすることで,本学として特色あるオープン教材を作る」など,当センターの今後の活動に対する示唆を得ることができました。