訃報

准教授 長谷川 拓哉(はせがわ たくや) 氏(享年48歳)

長谷川 拓哉 氏  准教授 長谷川拓哉氏が,平成28年8月20日にご逝去されました。ここに生前のご功績を偲び,謹んで哀悼の意を表します。
 同氏は,昭和44年10月24日に北海道に生まれ,平成5年3月に北海道大学工学部建築工学科を卒業し,同7年3月に北海道大学大学院工学研究科建築工学専攻を修了されました。その後,建設省建築研究所,建設省住宅局建築指導課を経て,平成16年8月から北海道大学大学院工学研究科助教授(その後,改組により准教授)として活躍されてきました。なお,平成15年12月に北海道大学大学院工学研究科より博士(工学)の学位を授与されています。
 先生のご専門は建築材料学であり,コンクリートを主とする構造材料,内外装材料,各種機能材料などの建築物のライフサイクルを通じた性能評価及びその生産・維持管理に関する研究を積極的に進められました。特に,仕上材料の躯体保護効果などのように,材料単体だけでなく実際の建築部材を想定した性能評価に関する研究が特徴的なものです。その他,各種材料だけでなく,補修・改修工法,鉄筋コンクリート組積造などの各種構工法,非・微破壊検査方法,美観,エイジングなど幅広く研究されてきました。また,各種学協会活動などにも積極的に関わり,委員会の委員長なども数多く経験されました。
 教育面では,工学部,大学院工学院において英語コース科目を含む専門科目を担当し,学部生のアンケート調査によるエクセレント・ティーチャーズを数回受賞されました。また,研究室の学部生,大学院生には,実験や調査,論文作成など通して直接的な指導を行い,多くの優れた人材を輩出されてきました。
 以上のように,先生は,建築関連分野の研究活動,学協会活動及び教育活動に尽力され,人材育成にも多大な貢献をされました。
 ここに謹んで先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

(工学院・工学研究院・工学部)

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