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コチュテル・プログラム参加学生(シドニー大学)が来日

 平成26年から国際連携機構(旧国際本部)の支援により,本学農学院が進めてきたシドニー大学とのコチュテル・プログラムについて,8月25日(木),同大学からコチュテル・プログラム参加者第1号の学生として,シドニー大学の博士後期課程学生であるAlexander Tranさんが来日しました。
 コチュテル・プログラムとは,昨年12月に本学にて制度導入された博士後期課程における教育プログラムで,参加学生が1年以上連携大学に滞在し,組織的かつ計画的に,本学と連携大学の指導教員が共同で研究指導を行うプログラムです。連携大学の指導教員をメンバーに加えた学位審査を行い,本籍大学の修了要件を満たした際に,「博士課程修了に必要な研究指導は○○大学(連携大学名)と共同で実施したものである」と付記された学位記が当該大学から授与されます。
 Tranさんの研究テーマは「アーバスキュラー菌根菌と細菌の相互作用による作物のリン獲得機構(Arbuscular Mycorrhizal Fungi(AMF)-bacterial interactions are key drivers of crop plant phosphorus uptake)」で,主に根圏微生物の生態と機能に関する研究を本学で行う予定です。シドニー大学の主任指導教員であるMichael Kertesz准教授は,リン溶解細菌の分泌するリン酸エステル加水分解酵素の遺伝子を広く検出するプローブの開発者であり,本学の主任指導教員である江澤辰広准教授は,リン酸を植物に直接供給する共生菌について大規模な生態調査を主導している関係で,両大学での共同研究が今回の共同研究指導の協力関係へと進展しました。
 Tranさんは博士後期課程の在籍期間中に3回に分けて来日し,約1年間本学で研究を行う予定です。
参加学生のTranさん

参加学生のTranさん

活動風景

活動風景

(国際部国際連携課)

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