北海道地区国立大学連携教育機構では,9月1日(木)に北海道地区国立大学教養教育連携実施事業FDフォーラム「北海道から遠隔授業を考える」を高等教育推進機構N1講義室において開催しました。
北海道地区国立大学教養教育連携実施事業は,北海道地区国立大学が教養教育の授業科目を双方向の遠隔授業や対面授業で提供し合うことにより,各大学の教養教育の充実強化を図ることを目的とした事業です。本格実施2年目となる今年度は,7大学合わせて123科目が提供されており,前期は,昨年度の約2.5倍となる延べ170名の履修者があり,本事業に対する学生への理解が着実に進んでいるところです。
今回のフォーラムは,本年2月に開催した第1回のフォーラムに引き続き,本事業の中間報告と位置付けて開催しました。
前半は,新田孝彦北海道地区国立大学連携教育機構長からの挨拶に続いて,テレビ会議により本学東京オフィスから,安井順一郎文部科学省高等教育局国立大学法人支援課企画官の挨拶があり,小林幸徳北海道地区国立大学連携教育機構副機構長による本事業の概要説明の後,穗屋下茂佐賀大学全学教育機構特任教授から「佐賀大学における同期型遠隔授業と先進的ICT活用教育」と題した基調講演が行われました。
後半は,重田勝介高等教育推進機構オープンエデュケーションセンター副センター長の進行により,これまでに本事業で遠隔授業を担当された各連携大学や奈良教育大学の教員から,特色ある遠隔授業の事例報告とパネルディスカッションが行われました。
本フォーラムは,テレビ会議やスカイプにより,北海道地区の連携大学に加えて,奈良教育大学,佐賀大学及び本学東京オフィスと接続して行われ,一般の方を含め約130名の参加があり,関心の高さがうかがえました。
参加者のアンケートからは,「遠隔授業の可能性と問題点を知り,従来の授業方法の在り方について考える機会となった」「機器操作,授業の進め方,生徒とのコミュニケーション等,各先生方の苦労や思いも含めて,その実践例を伺うことができ,とても参考になった」等の意見があり,今後の遠隔授業の改善に向けた情報交換ができました。