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先端生命科学研究院・生命科学院FD研修「ルーブリック入門」を開催

 先端生命科学研究院・生命科学院は,9月15日(木)に北キャンパス・シオノギ創薬イノベーションセンター1階産学コミュニティーホールにおいて,FD研修「ルーブリック入門」を開催し,教員20名が参加しました。学部・大学院の授業では,講義,演習,実験科目でテスト,レポート作成の他,プレゼンテーション,チーム学習などいわゆるアクティブ・ラーニング形式の授業設計が多くなってきました。一方で,大学設置基準等で示されているように,学修の成果に係る評価にあたっては,客観性及び厳格性を確保し,成績評価にあたっては学修行動調査や学習到達度調査で使用する具体的な測定手法も明確にすることが求められています。最近関心が高いルーブリック評価はこの代表的な測定手法です。そこで,本学高等教育研修センターの山本堅一特任准教授をFD研修の講師に迎え,ルーブリック評価入門編の紹介を行いました。
 研修では,「ルーブリック評価の基本を理解し,メリット・デメリットを説明できること」「色々なルーブリック評価の使い方を知る」「今後自身で使用するルーブリックは作成できるかなという気持ちになる」を目標としました。山本特任准教授から基礎知識の理解,作成手順など優しく説明がありました。使用する教員側が評価を重視するか学生へのフィードバックを重視するかなど,ルーブリックを使用する場面を明確にすることを踏まえ,学生に事前に観点や基準を提示することで学習を促す効果が得られることや評価結果を提示しやすいなど,実践的な活用方法や作成手順についてサンプル評価表を用いた解説がありました。
 参加した教員のほとんどが「ルーブリックは初めて聞く程度」でしたが,講演終了後には,若手教員からも実践する際の考え方の確認や課題について積極的な質問や意見交換もあり,アクティブ・ラーニング授業を担当する各教員も学修行動調査や学習到達度調査の評価方法の改善を再認識する研修となりました。
山本特任准教授によるルーブリック評価の基礎知識の説明 山本特任准教授によるルーブリック評価の基礎知識の説明

山本特任准教授によるルーブリック評価の基礎知識の説明

(生命科学院・先端生命科学研究院)

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