部局ニュース

農学研究院が台湾・中興大学演習林開設100年記念シンポジウムに
参加

 本学と台湾・中興大学は,平成24年3月に大学間交流協定を締結しています。本年,中興大学の演習林が開設100周年を迎え,9月14日(水)に同演習林内にある会議場にて祝賀記念シンポジウムが開催され,本学から農学研究院の横田 篤研究院長と小池孝良教授が参加しました。
 シンポジウム前日の13日(火)には中興大学の薛富盛学長を表敬訪問しました。また,陳奕君助教,楊登鈞助教の案内により農業自然資源学院を訪問し,陳樹群学院長に挨拶後,演習林を見学しました。中興大学演習林は大正5(1916)年に東北帝国大学農科大学の7番目の能高演習林として設置され,大正8(1919)年から終戦まで北海道帝国大学の演習林として運営されました。戦後,中興大学演習林となり現在に至ります。また,その名称は中興大学第2代学長の湯惠蓀先生にちなんで「惠蓀林場」と呼ばれています。
 14日(水)の記念シンポジウムでは,午前の部において「北海道大学と中興大学演習林の歴史的な関係と北大演習林の現状」について横田研究院長と小池教授が講演を行いました。また,中興大学演習林長の曽彦学副教授により,惠蓀林場は森林教育と薬用植物の開発拠点として発展しているとのお話がありました。午後の部では,湯惠蓀先生とゆかりのある中国・雲南大学をはじめ,中国・東北林業大学,インドネシア・ボゴール農業大学からの講演がありました。続いて,台湾林務局,台北大学演習林,台湾林業試験場からそれぞれの歴史と現状について報告がありました。終戦まで台湾には本学以外に東京帝国大学,京都帝国大学,九州帝国大学の演習林があり,それらは現在,台湾大学実験林,林業試験所試験林,台北山林管理林としてそれぞれ運営されていることが紹介されました。
 この記念行事は国家行事のため,最後に政府の査定官である王亞男女史から講評がありました。今回の訪問を機会に,両大学の交流が益々盛んになることを願っています。
中興大学薛学長に記念品を贈呈する横田農学研究院長

中興大学薛学長に記念品を贈呈する横田農学研究院長

中興大学実験林(惠蓀林場)の正門前で撮影(左から,実験林管理所所長曽副教授,横田教授,小池教授,陳助教)

中興大学実験林(惠蓀林場)の正門前で撮影
(左から,実験林管理所所長曽副教授,横田教授,小池教授,陳助教)

(農学院・農学研究院・農学部)

前のページへ 目次へ 次のページへ