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バングラデシュ・グラミン銀行総裁 ムハマド・ユヌス博士に名誉学位を授与

 9月29日(火),佐伯総長からバングラデシュ・グラミン銀行総裁ムハマド・ユヌス博士に「学術及び文化の発展に寄与した者であって,本学において顕彰することが適当」な人物として,名誉学位(博士号)が授与されました。
 ユヌス氏は,貧困者の自立支援を目的としたマイクロクレジット・プログラム(小額無担保融資事業)を創案し,自ら設立されたグラミン銀行の最高経営者として,マイクロクレジット・プログラムを国内外で展開し,貧困の削減に取り組んで来られました。マイクロクレジット・プログラムという貧困撲滅のための新しいモデルを提示して全世界に広げ,貧困削減に顕著な貢献をされたことは,さまざまな分野で高く評価され,「アジアのノーベル賞」と呼ばれるマグサイサイ賞をはじめ,世界食糧賞,アガ・カーン建築賞,ブダペスト・ビジネス革新賞,日経アジア賞など数々の国際的な賞が贈られており,2006(平成18)年にはノーベル平和賞を受賞されています。
 また,本学とは,公共政策学連携研究部と交流があり,本学のマイクロクレジット研究の進展に貢献されました。
 学位授与式に引き続いて開催された記念講演会では,大学教授を経て貧困者支援の実践に至った経緯や最近のグラミン銀行の活動等についてのスピーチの後,およそ1時間にわたり,参加者と活発な質疑応答が行われました。
 同氏への授与で本学の名誉学位授与者は38人となりました。

総長から学位記の授与

(2009.9.29)