総長の動向

ホーム > 学内行事等 > 農学研究院に(財)発酵研究所による寄附分野設置 〜微生物新機能開発学分野〜

農学研究院に(財)発酵研究所による寄附分野設置 〜微生物新機能開発学分野〜

 このたび,平成21年10月1日付けで,農学研究院に寄附分野として「微生物新機能開発学分野」が設置されました。財団法人発酵研究所の寄附金により開設されたもので,設置期間は,平成21年10月1日から平成26年9月30日までの5年間となっています。
 本寄附分野では,微生物の様々な生理状態(覚醒・休眠・死)を理解・制御するための新しい知識や技術を集積し,これまでに培養できなかった未知未培養微生物を培養化する手法,微生物の死や休眠を判定する手法,微生物が持つ潜在的な機能発現を誘導する手法などを開発します。このような研究を通して,微生物の生き様を理解し,微生物の産業への利活用・有用微生物の保存技術へ貢献することを目指しています。
 寄附分野教員として,客員教授に鎌形洋一氏(産業技術総合研究所),特任准教授に田中みち子氏,寄附講座等教員に北川航氏(産業技術総合研究所)が就任され,本研究院のみならず関係部局の研究者と協力し,研究の推進や大学院生の指導にあたっています。
 12月8日(火)には,農学部大講堂において開設式が行われ,本学佐伯総長より寄附者である財団法人発酵研究所常務理事 中濱一雄氏に感謝状が贈呈されました。開設式に引き続き「北大の研究者たちがつむぐ微生物の世界」と題し,本学において微生物研究を行う学部・研究院を超えた12名の研究者の方々を講演者として迎え,記念講演会が行われました。さらに,ファカルティハウスエンレイソウにおいて懇親会が開催され,参加者の間で意見交換や交流が行われた後,本寄附分野の今後の発展を祈念いたしました。

 微生物新機能開発学分野ホームページ:http://www.agr.hokudai.ac.jp/biseibutushinkino/

佐伯総長より(財)発酵研究所 中濱常務理事へ感謝状贈呈

(2009.12.8)