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第57回国立大学図書館協会総会開催

 第57回国立大学図書館協会総会が,北海道大学附属図書館を当番館として,6月18日(金)に札幌パークホテルで開催され,全国から249名の出席がありました。
 開会式では,古田国立大学図書館協会長(東京大学附属図書館長)の開会の辞に続き,佐伯総長,逸見附属図書館長の挨拶がありました。
 全体会議に入り,平成22年度の事業計画及び予算などについて協議が行われました。次いで,平成22年度国立大学図書館協会賞の表彰式が行われ,今年度,同賞を受賞した「琉球大学附属図書館における教養教育支援としての〔琉球大学びぶりお文学賞〕活動」の功績をたたえ,表彰状と記念品が授与されました。引き続き,文部科学省研究振興局の舟橋情報課長から文部科学省所管事項の説明がありました。
 休憩を挟み,「今後の大学図書館の業務運営の在り方について」,「大学図書館の新たなサービス展開と図書館組織・人材教育について」の二つのテーマによるワークショップが開催されました。
 「今後の大学図書館の業務運営の在り方について」では,市場化テストの問題が取り上げられ,事例発表に基づき熱心な議論が行われました。市場化テスト,経費節減,業務の効率化は三位一体の議論になっているが,大学の規模や状況に応じて個々に検証していく必要があり,本協会が今後継続して慎重に取り組んでいくことが確認されました。さらに,紙媒体と電子媒体の両方を対象とするハイブリット・ライブラリーと呼ばれる時代において,図書館職員の専門性とは何か,専門性と非専門性をどう捉えるべきか,などの意見交換が行われました。
 一方,「大学図書館の新たなサービス展開と図書館組織・人材教育について」では,学生が集って学ぶ場所ラーニングコモンズについて,どのように創り上げていくか,ティーチング・アシスタントを組み込んでいる場合の考え方,問題点は何か,などの報告と意見交換が行われました。
 再び全体会議に戻り,二つのワークショップの代表者がそれぞれ結果報告を行いました。その後,藤井国立大学図書館協会副会長(京都大学附属図書館長)の挨拶があり半日間の総会の幕を閉じました。
 翌日の6月19日(土)には,第2回国立大学図書館協会館長フォーラム(参加者:78名)と第6回国立大学図書館協会マネージメント・セミナー(受講者:128名)が開催されました。

開会式の挨拶を行う佐伯総長

(2010.6.18)