9月15日（水），2006年度国際生物学賞受賞者であるサージ・ダアン博士夫妻が佐伯浩総長を表敬訪問し，生物学研究や大学院教育について意見交換を行いました。国際生物学賞は，昭和天皇のご在位60年と長年にわたる生物学のご研究を記念するとともに生物学の奨励を図るため，生物学の研究において世界的に優れた業績をあげ，世界の学術の進展に大きな貢献をした研究者に授与されます。ダアン博士は時間生物学の分野において，主として動物行動や睡眠にみられる概日リズムと光環境との関係を比較動物学の立場から詳細に解析し，動物が示す周期活動の基本的原理や環境応答性を解明して，時間生物学の基礎を確立しました。この度，ダアン先生は医学研究科・本間研一特任教授と共同研究を行う目的で来日し，客員教授として2カ月半ほど北大に滞在します。その間，大学院生への講義（脳科学研究の展開〜W）や特別講演などが予定されています。ダアン博士は昨年までオランダ国グローニンゲン大学の理学部長を務められておりましたが，北大にはこれまで7回ほど見えられており，キャンパスはよくご存じです。その様なこともあり，一昨年ダアン先生の口添えにより，本堂副学長と当時医学研究科長であった本間教授がグローニンゲン大学を訪問し，大学間交流の協定締結に関する交渉を開始し，近い将来の実現に向けて準備を進めているところです。
総長室での記念撮影（中央が佐伯総長，右にサージ・ダアン博士夫妻，左に本間研一特任教授，本間さと教授）
（2010.9.15）
